夏に向けて日よけが機能していなかったのでホッチキスで応急処置した話

猛暑と極寒対策のため、今年居間のエアコンを買い替えました。

わが家にはもうひとつ熱中症対策があって、それはよしずです。昔は庭によしずを立てかけて、日よけとして使っていました。しかし認知症になる前の母が、よしずの出し入れが困難と感じたらしく、電動のテントシート(オーニング)に替えていました。

このオーニングはおそらく2000年前後に取り付けたものらしいのですが、20年以上も経つと劣化して、しかも穴が開いています。おそらく屋根からの落雪が原因で、穴が開いてしまったのだと思います。

前に母が障子の穴を気にする話を書きましたが、今回も同様の展開になってしまったのです。

オーニングを使ってくれない母

去年まではオーニングに穴が開いていても、母は日よけとして使ってくれていました。しかし、穴が巨大になってからというもの、自宅に来るヘルパーさんに見られるのが恥ずかしくなったのでしょう。一切、日よけとして使ってくれなくなりました。

大きく穴の開いたオーニング

南向きの居間なので、オーニングのあるなしで冷房効果は大きく変わります。穴が開いていても使って欲しいけど、母は気になって使ってくれません。認知症なのでお願いしても、忘れてしまいます。新しいエアコンに買い替えたとしても、日よけがあったほうが電気代もかかりません。

実は以前、家の点検の際にオーニングの張り替えの見積を取っていたのですが、縫うことはできず、全交換すると15万円近くかかると言われました。

エアコンにお金は掛けますが、オーニングにお金を掛けたいとは思いません。母が気にしなければ、ボロボロでも最期まで使い切るつもりでした。さて、どうしましょう??

オーニングの穴を塞ぐ

応急処置として、試しに文具用ホッチキスでオーニングの穴をパチンと止めてみました。そのまま雨の日、風の日にどうなるかチェックしてみたところ、これが意外といける!

この文具用のホッチキスで
雑にオーニングの穴を塞いでみた

その状態で母が居るときにオーニングを出してみたところ、母は日よけとして使ってくれました。やっぱり穴を気にしていたんだ。そのままでも良かったんですけど、次の遠距離介護までに強風で穴が開いて、母が日よけを使わなくなる可能性もあります。酷暑、熱中症、困ります。

さらにYoutube等のDIYで調べまくったら、テント補修テープ(ぺタックス)がAmazonにありました。試しに1メートルだけ買って、貼って強度を確認してみたところ強風にも耐えました。粘着力も強い!

ぺタックスの補修テープで穴を塞ぐ

15万が1200円で済んだのでラッキーでしたが、どうせはがれるだろうとキレイに貼らなかったので、後悔してます。次回の遠距離介護のときにさらに長いテープを買って、しっかり穴をふさごうと思います。見た目はどうでもよくて、母が日よけとして使ってくれればいいので。

実家の補修箇所は次々と出てくるし、認知症が進行するとこだわりも変わっていくので、いろいろ対応が難しいですね。家の補修も本当に介護のようです。

音声配信voicyの最新回は、認知症介護で日用品まで変えてない話です↓

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか