認知症の人の食べこぼしパターンとその対策

音声配信voicyでエピソードだけ話したのですが、先日認知症の母にナポリタンを食べてもらっていたところ、ご飯茶碗1杯分くらいのケチャップまみれのパスタを、こたつ布団の上にボトリと落とされました。

思わず「ギャーー」って叫んで、母を別の場所に座らせて、ケチャップで赤くなったこたつ布団をタオルでトントンやって、なんとかシミにならずに済んだのですが、とにかく母の食べこぼしが増えてきました。まさか、あの量のパスタを落とすとは!

認知症の人の食べこぼしのパターン

認知症の人の食べこぼしには、下記ようなパターンがあります。

  • 箸やスプーンがうまく使えなくなる食べこぼし
  • テレビなど食事以外に注意が向いての食べこぼし
  • 口腔機能が低下し、口が閉じづらくなっての食べこぼし

食べこぼしのタイミングもいろいろで、器から口に運ぶ、口に入れる、噛んでいる、飲み込むときで原因が違います。対策も食器を変更したり、食べ物を細かくしたり、トロミを付けたりなど様々です。

母はまだ箸やスプーンは使えますし、嚥下機能の衰えもありません。なので単純に、食事中の集中力の欠如と姿勢の問題なのだと思います。

認知症の母の食べこぼし対策(緊急編)

遠距離介護のとき、1日3食全部こぼす日もあったので、とっさに取った対策がこちら。

こたつの上のテーブルをずらして
母と食べ物の隙間がないようにする

あくまで緊急対応でしたが、コタツテーブルをずらして、母の口の真下に食べ物が来るようにしました。おかげで食べこぼしが減り、こたつ布団の掃除の回数も減りました。

その後、母の食事の様子を観察しながら食べこぼしの理由を探っていたので、ゆっくり自分の食事ができなくなりました。そろそろ食事用エプロンを買ったほうがいいのかなとも思いましたが、緊急対応以外の方法を見つけました。

母は座椅子の背もたれをしっかり使って食べるので、コタツテーブルと母の間に大きなスペースがあります。箸でおかずをつかんで口に運ぶまでの距離が長く、そこでボトッとやってしまいます。

何度言ってもテーブルの近くでは食べてもらえないので、座椅子の背もたれにクッションを挟むようにします。帰京する直前に思いついたので、次回の遠距離介護のときはこの方法でおそらく問題ないと思います。認知症の人の食べる姿勢も大切ですよね。

食べこぼしの使い捨てエプロンはダイソーで売ってるものを使うつもりですが、今も売っているだろうか? しかし、次々と認知症在宅介護の新しい壁がやってきますね。次は使いやすい食器を選ぶ日が来るかもしれません。

音声配信voicyの最新回は、1年に3回介護を意識するタイミングがやってきますが、それはいつかというお話です。

今日もしれっと、しれっと。

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2件のコメント

お久しぶりです。ダイソー、使い捨てなのかはわからないのですが(我が家がケチなのかな?ウエットティッシュで拭いて繰り返し使ってます(笑))、介護用の白いエプロンありますよ。リピ買いしてます(^^)!

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。岩手にいる認知症&難病(CMT病)の母(79歳・要介護3)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて10年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。Voicyパーソナリティ『ちょっと気になる?介護のラジオ』。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。
【著書】親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)ムリなくできる親の介護(日本実業出版社)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか