コタツが壊れてしまった介護的な理由

先日、妹がニトリで新しいコタツを購入しました。

というのも、コタツのパネルヒーターの部分が壊れていたからです。わたしが遠距離介護で帰省する前の話で、状態を確認していないまま購入したのですが、そもそも10年が寿命といわれるコタツを何年使っていたのかって話だったので、ちょうどいい買い替えになりました。

故障していた箇所

下記写真が現物ですが、パネルヒーターの上から圧力がかかってヒーターが外れている状態でした。これを戻せば使えるかもしれませんが、中途半端に戻してまた外れて火事になると大変なので、製品寿命も考えての買い替えでした。

ヒーターが外れてしまっている

なぜ上から圧力がかかるのか? 外れたヒーターを見てすぐに思い出したのが、母がコタツに座っている姿でした。わたしが帰省しているときはやらないのですが、ひとりになるとコタツに座って、カレンダーの予定を何度も見る日があるのです。

冷蔵庫の1リットルの牛乳パック直飲みなど、ひとり暮らしを謳歌しすぎな面があるのですが、とにかくコタツに座ってしまうのです。

手足が不自由で立ち上がりに時間のかかる母は、コタツを椅子として使っています。古いコタツでしたし、とうとう重さに耐えられずにヒーターが外れてしまったのだと思います。

でも立ち上がりに結構時間のかかる母なので、コタツに座るなとはさすがに言えません。コタツに座る前提で新しくしたので、しばらくは耐えてくれると思います。本当は椅子タイプのコタツのほうが立ち上がりがラクと何度も思ったのですが、畳の上で寝るのが習慣になっているので、今までどおりのコタツのほうがいいと思っています。

音声配信voicyの最新回は、名前を忘れつつある娘の名前を思い出してもらうための呼び方です↓

今日もしれっと、しれっと。


にほんブログ村 介護ブログへ


【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

2件のコメント

新しく更新されてるかなぁ、と、時々の楽しみにブログ覗かせて頂いております。
以前、匿名でコメントさせて頂きました。
名前の載せ方が分からず失礼いたしました。

すべてにおいて、うちの母親と同じだなぁ~といつも共感の嵐です笑
うちも数年前からコタツの足がグラグラ。
原因はもちろん同じく母親が座るからです。
足が悪くズボンを履くときに両手を手放しにできないからです。
畳に座って履くのも難しいようで…。
コタツの上に座り、ズボンに足を通し、ちょこっとお尻を上げて履きます。
それを数年した結果、グラグラと。
わたしは見慣れてますが、前にヘルパーさんが初めて見られた時は、連絡ノートに
リハパンでコタツに座られていました。
と、ビックリされた様子でした。
ご飯を食べる所ですものね。
分かります~
今は、手術、転院、施設でお世話になっておりますので寂しくもありますが、こちらのブログで介護生活を懐かしく思いながら拝見しております。
御身体お気をつけになって、頑張って下さい。
次回も楽しみにしています。

ライリンさま

匿名の方もいらっしゃいますよ。ただわたしが判別できなくなるので、匿名の方はすべて一括りになってしまいます。

コタツで同じ介護環境の方はほとんどいないと思ってましたが、やっぱり全国のどこかにいらっしゃるのですね。どんな記事でも似た環境の方が、必ずいらっしゃいます。

ちなみにブログは月、水、金の週3回更新を約10年続けているので、いつでも気軽に遊びにいらしてください!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか