認知症の母の階段転落対策からLEDセンサーライトも設置した話

先日、認知症の母の階段からの転落防止のために、ベビーゲートを設置した話を書きました。

まだ母がゲートを突破するかどうかは分からないのですが、その前に別の課題が浮上。

わたしが2階から階段を降りる際に、ベビーゲートの下のバーが邪魔で、階段から転落しそうになることが分かりました。わたし以外にもヘルパーさんやデイのスタッフさんも通る階段なので、すぐに対策することにしました。

階段を降りる際に邪魔になるベビーゲートのバー

照明の当たらない階段

古い実家は照明の位置が昔の基準なのか分かりませんが、階段が暗いです。冬になれば夕方でも真っ暗になり、介護職の方が誤ってバーを踏んで、階段を踏み外す可能性があります。

照明の照度を明るくするくらいでは解決できないので、見守りカメラでもお世話になっているAnker社のEufyシリーズのLEDセンサーライトEufy Lumi3個セット(1800円)を購入しました。

近くに電源はないし、ソーラーパネルも厳しいので、シンプルに単4の乾電池3本で1年稼働するこちらの商品を選んで、両面テープで壁に貼って使っています。

Anker Eufy Lumiの裏側(両面テープ)

Anker Eufy Lumiのセンサー調整方法

Anker Eufy Lumiは、120度の広角で約3メートルの範囲で検知します。バー直前でセンサーライトがつくのではなく、4段か5段前にはライトがつく場所を選んで設置しました。

Anker Eufy Lumiを階段の壁に貼り付けた

もう1つの工夫は、母が近くに来てもライトがつかないようにすることです。おそらく階段下のベビーゲートの前には来るはずで、その時にセンサーライトがついてしまうと、ライトが自動で消灯する仕組みを知らない母は、近くのスイッチを探してウロウロします。

そこで思いついたのが、連載中の家電批評『ウチのおかんがボケちゃいまして』でライターの岡野さんが確かやった、テープによるセンサーの反応角度の調整です。

センサーの半分にビニールテープを貼ることで、センサーが反応する範囲を半分にしたのです。そうすることで母がセンサーの近くに行ってもライトはつかないけど、2階から降りてくるときだけライトが反応するようになりました。

右上のライトの丸の部分がセンサーでテープで半分覆った

本当に1年電池が持つかどうかは、これから分かります。

音声配信voicyの最新回は、毎年恒例のエンディングノートの話です。今回からvoicyでのみ、紹介することにした理由とは? ↓

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

2件のコメント

センサーライト、購入しました。
夜中のトイレで足元が心配だったので助かりました。
ありがとうございます

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか