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認知症の経過報告(48週間目)・母の妄想が止まらない!

大好きが止まらない!の鈴木奈々か っていう記事タイトルになってしまいました(笑) 48週間目は、認知症の母(70歳)とかなり長い時間を過ごしました。

<日曜日の母の妄想>
・認知症のかかりつけ医から、「どこの高校を卒業した?」 と聞かれたけど、あれは何?
・認知症のかかりつけ医から、「あなたは若い」 とバカにされた
・認知症のかかりつけ医の診断を受けた時、「先生はピリ辛な態度だった」 
・わたしと先月、母の母校の前を通った。「母校が3階建てで、立派になってびっくりした~」

妄想なので、こんな事実はどこにもありません。認知症の人の妄想に対して、正論で返答したり訂正するのは意味がない という事は分かっているので、精一杯の模範解答として、

「ふーん、そうなんだー」 (心の中では、んなわけ、ねーだろ!って言ってます)

と返事をしました。しかし、月曜日もまた同じ。火曜日もまた同じで、いつまで経っても母の妄想が止む気配がありません。自分の頭の中では、鈴木奈々ちゃん風に、

「もー、母の妄想が止まらない!(手をバタバタさせる)」

と妄想。たぶん疲れているだと思います、気にしないでください(笑)

今回は妄想の原因も予想がつきませんでした。それでヘルパーさんに、わたしがいない週にどんな会話をしたかヒアリングしてみたのですが、それでも原因がつかめません。でもヘルパーさんも、この妄想を聞いた事があるとのこと。となると、10日以上も繰り返している事になります。

水曜日も、「ふーん、そうなんだー」 と言いつつも、下記のテクニックを使いました。

・話を聞いている、同意しているようで、実際は聞き流す
・あまりに同じ話に耐えられなくなったら、自分の部屋に逃げる

逃げながらも、会話を受けとめる その結果いずれ止むだろう と思っていたのに、木曜日もだめでした。ここまでしつこいケースはなかったので、金曜日につい、正論で立ち向かってしまったのです。

わたし: 「先生がどこの高校を卒業したか、知る必要があるの?」

母の反応は意外にも、

母: 「そうだよねー、先生がそんな質問するはずないわよねー」

とまさかの納得。ここで止めておけばよかったのに、金曜日は抑えられませんでした。

わたし: 「若いって言われたら、自分なら大喜びするけどなー」

と言ったら、

母: 「若いっていうのは “幼い” っていう意味だから、わたしは決していいようにはとらえない」

わたし: 「70歳で若いって言われたら、喜ぶべきでしょう?」

母: 「精神年齢が低いっていう意味だから、バカにしてる!」

こっちは納得してくれないんかい!!さらに、

わたし: 「(スマホで母校の写真を見せる) ほら、これが校舎ね、5階建てだよ」

母: 「いや、たしかにわたしがちらっと見た時は、3階建てだった」

妄想に対して、正論で立ち向かうという最もやってはいけない事をやってしまい、お風呂でへこみました。

このブログで何度も出てくる、川崎幸クリニックの杉山孝博先生の?「認知症をよく理解するための9大法則・1原則」 をまた読み直しました。すると、

第4法則 「自己有利の法則」
自分にとって不利なことは認めない

まさにこれですよね。自分が言っていることは正しい、妄想なんて言ってない! そういう思いが母にはあって、わたしの正論は母には不利なことでしかないわけです。

本を読んでいるし、いろいろと勉強しているから、妄想に対する対応方法も分かっている・・・ でも、実践はそうはいかないですよね。5回くらいまでは本のとおり実践できても、6回,7回と同じ事を言われると、もう自分の感情が上回ってしまいます。

もし自分が介護職で、仕事として認知症の人と話す機会があったら、6回目以降でもきちんと対応できるだろうか? とわたし自身が妄想することがよくあります。

「仕事だったら割り切って対応できるけど、家族だとムリ」

って思う自分がいますが、たぶん介護職になって、仕事としてやっても対応できないんだろうな。まだまだ人間修行が甘いらしいです。

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4件のコメント

いい加減我慢できなくなる事ありますね.
母の年齢は認知症発症時で止まり、何年経っても70代後半です。
昨晩の電話で、高齢の友人をつかまえて若い若いと言うので、
1。ほんとだねと毎回、ひたすら合わせるべし?
今日は、そっと、75歳だよ。と言ってしまった。
とたんに、そんなはずはない、それでは自分と
ほとんど同じじゃないか!
2。ここで、こちらが反省し
あ間違った、65歳だったね。ごめんね。と言うべし?
お母さんは、もうすぐ81歳だよ。と言ってしまった。
その後無言。。。
そして、なんでそんな年の事をしつこく話しだすんだ。
あー感じが悪い。とご機嫌を損ねた。
結局こちらも不愉快。
そして、電話を切る時、今度は一人夜を過ごす母を
不愉快にさせてしまった自分に自己嫌悪!
*やっぱり、ほんとだね.そうだね。よかったね。
この3つでしょうかね。

Mさま

コメントありがとうございます!

おっしゃるとおりです、「ほんとだね、そうだね、よかったね」 これ重要な言葉です。

わたしも使っているつもりな言葉なんですが、あまりに感情こめずに言うと、

「本当にそうだと思っているの?」

と言われてしまいます(笑)流しすぎるのもだめみたいです・・・

ご無沙汰してます。 
うちの母は「自宅」を「近場で運動するために泊まりに来ている場所」という妄想をするようになりました。最初のうちは否定しないで受け流していたんですがそうしたらそれが頭のなかで固まってしまったみたいで、一日一回はこの話をします。
時には母がこの家に来て私が迎え入れたなんて作話をします。
 最初は受け流していたんですが言われるたびに疲れるので否定してみることにしました。幸いそれで興奮することもないみたいなので・・・。あまり強く否定するのもかわいそうなんですが「間違っている」ことをわかってもらえたらいいなと思っています。
医者は「家族がわかっていればいいんじゃないの」と妄想を抑えようともしない駄目医者ですので頼りになりません。「認知症はアリセプトかメマリー飲ませるだけ」というヤブ医者です。近場にコウノメソッド実践医がいるといいのですが・・・。

syumitektさま

ご無沙汰しております!

コメント読ませて頂いて、つい4日前に書いた記事がぴったりかなと思いました。
ある施設では、それこそ否定することで認知症の症状を改善しているんだそうです。

なのでわたしも基本は同意、時と場合によっては否定 と使い分けをしています。以前から100%同意できてはいなかったんですけど・・・やっぱり自分が疲れますんで(笑)

”罵倒する” 認知症ケアのはなしを聞いてきた
https://40kaigo.net/care/alzheimers-disease-care/3308/

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ABOUT US

工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。岩手にいる認知症&難病(CMT病)の母(77歳・要介護2)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて9年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。Voicyパーソナリティ『ちょっと気になる?介護のラジオ』。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。
【著書】親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)ムリなくできる親の介護(日本実業出版社)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか