【訪問介護】ヘルパーさんのできること・できないことって何?

デイサービス

認知症でシャルコー・マリー・トゥース病の母(70歳)は、ヘルパーさん(訪問介護員)を週2回利用しています。

ゴミ捨てと買い物をヘルパーさんにお願いしているのですが、介護保険内でヘルパーさんができること・できないことがあります。「これやってほしい!」ってことがダメで、逆に 「これやってくれるの?」 ということがあります。

○×形式で分かりやすいのが、こちらのページです。

我が家が困ったヘルパーさんのできないこと

1番最初に困ったできないことが、「薬のセット」です。ヘルパーさんは薬の見守りはできますが、お薬カレンダーに 「薬のセット」 はしてくれないんです。万が一、入れ間違えたら責任を負えないからですが、うちは認知症の薬のみなので、シンプルなんですけどね。

お薬カレンダー
わが家のお薬カレンダー

今は、訪問看護師さんと薬剤師さんが来てくれて、薬のセットをしてくれます。ヘルパーさんはというと薬をきちんと飲んでいるかどうか、チェックをしています。飲んでいない時は、

「お薬飲み忘れていますよ~」

って、言ってくれます。本当はヘルパーさんに薬のセットもお願いしたいんですが、ルールなのでやむを得ません。冬になると雪が降りますが、生活に必要なはずの雪かきも、ヘルパーさんには頼れません。母は、

「以前、ヘルパーさんが雪かきをしてくれた」

という妄想が頭から離れないので、ついついヘルパーさんに雪かき依頼の電話をしてしまいます。

「ヘルパーさんはね、雪かきはしてはいけないんだよ」

と何十回教えたところで、認知症で頑固になっている母には意味がありません。雪かきボランティアの電話番号を、目の見えるところに貼っても忘れてしまうので、最終手段である介護保険外サービスを使うことにしました。

介護保険ではできないことをお金を払ってやってもらうイメージで受け止めています。

いろいろある民間の家事代行サービス

時間が合わない、サービス内容が合わない、代行がうちの地域ではやってないなど、必ずしも介護保険は介護者のニーズを100%満たすわけではありません。そんな時は、民間の家事代行サービスも利用します。

使えるものは何でも使う!そうすることで介護者の負担は大幅に軽減されます。家事代行サービスにしても、あんまり知らないんですよね・・・

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか