わたしの本『親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと』を今こそ読んで欲しいワケ

東北新幹線

この写真は、2020年8月15日(土)夕方のJR盛岡駅の新幹線ホームです。

帰省客でごった返すはずの新幹線ホームには、誰ひとりいません。1回目の緊急事態宣言は明けていましたが、直前まで感染者ゼロの岩手県に東京から足を踏み入れようものなら、村八分にあうかもしれないくらいの空気でした。

勇気を持って帰省した結果、テレビ、ラジオ、全国紙で取り上げられました。

この時期に発売された、わたしの本『親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと』(翔泳社)も、ものすごく影響を受けました。

書店さんが続々と休業になり、とても新刊を出せるタイミングではありません。予定していた本の発売は延期となり、お盆直前の7月末に発売しましたが、発売直後の大事な時期だというのに、新幹線ホームと同じ、閑散とした雰囲気がありました。

本のタイトルにある、離れて暮らす親にそもそも会えないということは、本を読むモチベーションにつながりません。コロナを恨んでもしょうがない、次のお正月は!と気持ちを切り替えたものの、年末も感染者は増え続け、正月も帰省する雰囲気にはなりませんでした。

この本は、お盆や正月に特に読まれる本です。正月はダメでも、次のお盆はと思っていたのですが、2021年8月13日には都内で過去最多の5773人の感染者数を記録。再び、帰省は見送られたのです。

2年ぶりに会う親の様子を見て慌てないために

2022年のお正月は、新型コロナウイルスが終息しているのか、それとも第6波が来るのかは分かりません。しかし、ワクチン接種が終わった今がチャンスとばかりに、離れて暮らす親の様子を何とかして見に行こうと考えている方は多いと思います。

母の認知症の症状がコロナ禍の2年で悪化したように、久しぶりに離れて暮らす親に会って、顕在化していなかった認知症の異変に気付く方が多くなるような気がしています。

異変に気付いても慌てないために、わたしの本で事前準備してもらえるとうれしいです。久々に帰ったらやるべきこと、認知症のチェックポイント、介護の態勢作り、ガジェットを使った介護など、具体的な手順をカラー、図表で提示しています。

おかげさまで、わたしの本はコロナ禍の厳しい状況にも関わらず重版しました。しかし、本当に必要としている人のところに、まだまだ行き届いていないと思っています。

手元に置いておくべき認知症介護のガイドブックというAmazonレビューを頂きましたが、そのガイドブックを読むべきタイミングが、まさに今だと思っています。

発売から1年半も経過すると、新刊として扱われないので、書店で平積みされていた本も今は棚差しか、下手すると店頭に在庫がない書店さんも多くなっているはずです。

久しぶりの帰省で認知症の気配を感じてもパニックにならないために、冷静に対処するために、わたしの本をお守りにして帰省してください。

親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと

親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと

工藤 広伸
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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか