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移動だけで厳しいコロナ禍に認知症の親に会いに行ってよかった3つの理由

1か月半にわたる遠距離介護を終え、無事帰京しました!

地震の影響で、東北新幹線は今も不通。代替手段として、定期便のない花巻→羽田の臨時便を使って、飛行機で帰ってきました。密を避けるため都内の電車に乗らず、バスを使うなど工夫していたら、移動に6時間強かかりました。

飛行機自体は75分しか乗ってないので、いかに空港までの移動やバスの移動、飛行機搭乗待ちに時間がかかったかです。そして臨時便の飛行機は「満席」。ソーシャルディスタンスの車内放送もむなしく、超密でした。1年のコロナ期間中で、最も密なところにいたかもしれません。

今回は岩手のビジネスホテルでの健康観察中に、緊急事態宣言が再発出され、昨年夏の岩手感染者ゼロのときと同じ「東京の人」として、肩身の狭い思いで生活する覚悟をしました。それでも、遠距離介護に行ってよかった! その3つの理由をお話しします。

とにかく寒い!雪が多い!

1つ目は、今冬はとにかく寒く、雪が多かったので、春の気配が見えてくるまで実家に居られてよかったです。日中の最高気温が5℃くらいまで上がってきましたし、氷点下10℃以下の日も減って、寒さのピークは過ぎたと思います。

実家の庭の雪

認知症の母は手足が不自由で、雪かきができません。さらに実家は古く、「家の中でも」暖房をつけないと室温3℃とか、平気でなります。

ここ最近の盛岡は、正月も雪がなく暖冬傾向にありました。暖かくて助かる~なんて言っていたのに、急に真冬日(最高気温が0℃以下)連発、朝は−10℃以下。8年の遠距離介護で最も寒かったです。

実家では、雪かきと氷割りばかりやりました。ホームセンターで氷割り棒が売り切れていたのですが、途中で在庫が復活して購入。家の前の通路がほぼスケートリンク状態だったので、腕が痛くなるまで、氷を割り続けました。

デイの送迎の際、母の転倒骨折防止のために必死に氷を割るのですが、道が広いのと、割ってもまた雪が降って、溶けて氷になるの繰り返しで、かなり骨が折れる作業でした。

また寒さで洗濯物が乾かず、極寒の雪道を10分歩いてコインランドリーへ行き、自宅では灯油ファンヒーターの前に洗濯物を並べて干しました。

あとは母の温度感覚がおかしいので、とにかく部屋を暖めて、風邪をひかないよう暖房をつけまくりました。コロナ禍に高齢の親に会うリスクもありましたが、それ以上の成果でした。

福島・宮城の大きな地震

2つ目は、地震のとき母と一緒だったことです。東日本大震災の再来か!と思うほど、盛岡も大きく揺れました。もし東京に居て、母がひとりだったらと思うと、ゾッとします。

わが家はこけしが落ちて壊れた程度でしたし、母も地震のことなど忘れてます。あのあと余震もあり、その最中に台風並みの爆弾低気圧が来て、ハンパない暴風雪も経験しました。

認知症の進行を見極められた

最後は、長期で滞在したおかげで、母の認知症の状態が悪化していることを、しっかり確認できました。症状の分析をする時間もあって、今できる傾向と対策も考えられました。

以上3つは、実家に帰ってよかった!という話でしたが、実は東京に居たほうがよかったと思う、大きな事件が1つありました。

妻が救急車で運ばれる

岩手滞在の1か月半で1番ビックリしたのが、これです。

東京でひとり暮らす妻が、救急車で運ばれました。救急車で運ばれたくらいなので、わたしが報告を受けたときには、処置が終わって落ちついている状態でした。

膠原病で救急搬送された方で、40℃以上の熱が出ているのに、膠原病がゆえに処置ができずに点滴のみで返された話を聞いていたので、普通とは違う救急搬送なんだろうと思いました。

妻は結局、いつも膠原病で通っている病院へ搬送されたようです。LINEで元気かどうかのやりとりだけはしてましたが、理由は帰京してから聴きました。ひどい胃腸炎だったそうで、前にも似たことがあって、その時は近所の病院で処置しました。

何かあったらまた来て的な終わり方だったので、そちらに連絡したらコロナ禍のため、何らかの症状がある人は診てもらえません。困った挙句の救急車だったようです、今は元気になりましたが、簡単に往復できないコロナ禍なので、盛岡東京で緊急事態のとき、本当に困るなと感じました。

次回の帰省は2か月後、GW前のホテルを予約しました。PCR検査を受けつつ、偽陰性対策のため、ビジネスホテルで健康観察を念のため行ってから、実家を目指します。高齢の母は、ワクチン接種済かも?

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今日もしれっと、しれっと。


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2件のコメント

遠距離介護、大変お疲れさまでした。

今冬は本当に寒かったですね。
奥様が救急車で運ばれたことはとてもびっくりしました。お大事になさってください。

大きな地震も起きないと良いですね。

sakoさま

お気遣い、ありがとうございます!
いろいろビックリすることもありましたが、とにかく東京は暖かくてうれしい限りです。

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ABOUT US

工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。岩手にいる認知症&難病(CMT病)の母(77歳・要介護2)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて9年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。Voicyパーソナリティ『ちょっと気になる?介護のラジオ』。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。
【著書】親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)ムリなくできる親の介護(日本実業出版社)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか