離れて暮らす母の実家で2時間鳴り続けた謎の警告音の正体とその顛末

盛岡へ帰省する前日の話です。

母の様子を見守りカメラで見ていたら、居間でピーピーピーという謎の警告音が鳴っていました。居間には小さな目覚まし時計があるので、それが鳴っていると思い、母に電話をしました。

電話では解決しないだろうと思っていたのですが、予想どおり母との会話はかみ合わなくて。

くどひろ

電話の右の横に時計あるでしょ、そっちに移動してー

何がー、どこがー

わたしは見守りカメラで母の動きが見えているので、固定電話で何とか母に目覚まし時計の前に行ってもらうよう伝えたのですが失敗に終わり、警告音はピーピー鳴り続けていました。

目覚まし時計の音は確か、ピピピッって音だったような? ひょっとしたら、IoT機器の電池切れかもしれない。そう思って遠隔操作できるエアコンやテレビを、一通り操作してみたのですが警告音は鳴り止みません。音の発生源はどこ?

居間ではなく台所で警告音は鳴っていた

警告音は居間じゃなくて、隣の台所から鳴っているかもしれない!

そう思って台所の見守りカメラに切り替えてみると、居間よりも音が大きくなりました。どうやら台所が発生源のようです。台所で音が鳴る可能性のあるものは給湯器、電子レンジ、冷蔵庫、そしてガス。

まさか、ガス漏れ? 改めて録画された見守りカメラの映像を確認すると、母がガスを触った形跡はなく、どこからか突然警告音が鳴り始めました。

ガス警報器は今年交換なので、ちょうど写真を撮っていました。その品番を調べ、Youtubeで同じ品番の警告音を調べてみたのですが、その音とは違っていました。さらにガス警報器の取扱説明書をダウンロードして、警告音を調べてみたのですがやはり違うようです。

介護保険外のトラブルなので、ケアマネさんに連絡とはいかず、まずは岩手の妹へLINE。仕事かなと思ったのですが、1時間くらいしたところで返事があってお休みでした。見守りカメラで台所の音を聞いてもらって、やりとりをしました。

そのやりとりの中で、新しく買ったガス乾燥機からガスが漏れている可能性の話も出ました。母はしれっとテレビを見ているので、ガス漏れではないと思いながらも、急に不安になってきました。

結局、盛岡市外に住む妹が車で40分かけて実家へ向かい、音の発生源を調査することになったのです。

警告音の正体は?

妹が実家へ向かっている最中に、ガス会社のホームページを調べたら、ガス漏れの緊急連絡先が書いてありませんでした。

しかも土曜日は休みで、もしガス漏れならどうしようと思っていたら、ガス乾燥機を買ったときに社長とやりとりをして、その携帯の番号が残っていました。しかも家から近い!

最悪、このガス会社の社長に電話をしようというところまで準備して、実家に妹が到着。到着して1分経たずに、すぐLINEが来ました。

冷蔵庫がちょっと開いてた

冷蔵庫がちょっと開いているだけで、警告音ってずっと鳴り続ける仕様でしたっけ? 何秒かだけ鳴って止まったあとは、数分おきに鳴ると思っていたのですが。

実家の冷蔵庫はオートで閉まるのですが、完全に閉まっていなかったようです。ガス漏れでなくてよかったのですが、骨折のときくらい慌てたお話でした。

今日もしれっと、しれっと。


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工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか