大和ハウスの 「介護サポート」 がハンパない!

大和ハウス

今日は大和ハウス工業の介護に対するサポート制度がハンパない!ということで取り上げてみます。

親孝行支援制度

2015年3月27日の公式プレスリリースで、「親孝行支援制度」?が発表されました。

年4回を上限に、帰省距離に応じた補助金(1.5万円~5.5万円/回)を支給する「親孝行支援制度」を導入し、遠方に介護が必要な親をもつ社員の経済的負担の軽減を図ります。当制度の導入により、介護の問題を抱える社員が安心してキャリアを継続できる環境を整備していきます。(引用元:http://www.daiwahouse.co.jp/release/20150327094033.html)

例えば東京在住で大阪との遠距離介護をしている場合、500kmで25,000円が支給されます。200km未満は支給されないので、東京を起点にすると静岡より手前だと支給対象外です。

親(配偶者の親を含む)が要介護認定(要介護1~5)を受けていることが条件で、盆・正月の帰省は支給されないというのも考えられてますよね。

遠距離介護で困ることランキング1位は、交通費。上記例では年間で最大10万円支給されるわけで、こんな助かる制度はありません。大和ハウス工業には、他にも介護に優しい制度があります。

期限上限のない介護休業制度

一般的な介護休業制度は、要介護状態にある対象家族1人につき、期間は通算して(のべ)93日までです。大和ハウスは、介護休業の期間上限を、介護が終わるまで撤廃するという制度です。

93日の間に理想的なケアプランを組んでね!という国の方針なんですが、そもそも介護休業制度は、取得率が3%程度に留まっているのが現状です。

制度自体を知らない人も多いし、職場の雰囲気を察知して取得しないという人もいますよね。こういう制度があれば、介護離職せずに済みます、さらに。

年次有給休暇を1時間単位で取得できる制度

これもいい制度ですよね。遠距離介護だけでなく、少し早めに退社してデイサービスからのお迎えをするなどの利用方法もあります。

1日フルで休む必要はないけど、残業はしたくない、少し早めの退社だと助かるという人にはとてもいい制度ですよね。まだあります。

生産性に基づく業績評価

業績評価において 「時間あたりの生産性」 を評価するという制度です。時間の長さではなく、生産性を評価する企業風土改革を推進するとあります。

仕事を居る時間で評価するのが、まだまだ一般的です。生産性を高める努力をすることで、定時に帰ることも可能になります。わたしはこの最後の制度が定着すれば、介護離職問題は解決すると思っていますが、まだまだモーレツ文化はなくならないですよね。

大和ハウスのCMはわたしはあまり好きではないんですけど、こういったワークライフバランスを考えている制度が多く、介護者に優しい会社だなぁと。

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか