在宅介護中の皆さん、住宅用火災報知器の寿命が来てるかもしれませんよ!

パナソニック 火災報知器

わたしの新刊『親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと』(翔泳社)の中で、離れて暮らす親の火事が心配という話を書きました。

実家の住宅用火災報知器を替えないといけないなぁと思い、自分の本にも書いたのですが、新型コロナウイルスの影響で先延ばしに。今回の帰省でやっと、交換に着手できました。

わたしの場合は遠距離介護、しかも認知症の母がひとり暮らしで料理をするため、ガスレンジ、仏壇のマッチの管理など、一般のご家庭以上に火災への注意をしなくてはなりません。

在宅介護中の皆さん、自宅の火災報知器の電池切れや寿命の時期なはずです。なぜ今なのか? この記事を機に、ご自宅の火災報知器をチェックしてみましょう!

パナソニック 火災報知器
母の寝室にあった2017年に寿命を迎えた火災報知器

住宅用火災報知器の寿命は10年

火災の出火原因については本で触れているので、ブログでは住宅用火災報知器の話だけします。なぜ、火災報知器の電池切れや寿命が今来ているかというと、設置義務化の時期と関連しています。パナソニックのサイトより、引用します。

住宅用火災警報器の設置義務化は東京都で平成16年(2004年)10月1日、東京都以外では平成18年(2006年)6月1日にスタートしました。設置義務化当初に設置された住宅用火災警報器は既に交換の時期をむかえています。

引用元:https://www2.panasonic.biz/ls/densetsu/ha/residential-fire-alarm/replace/

各市町村ごとに条例の時期はバラバラですが、既存住宅への設置は原則として平成20年(2008年)5月31日、遅くとも平成23年(2011年)5月31日を期限としています。

なので、2020年の今は火災報知器の交換時期、あるいは数年前に寿命を迎えている可能性があります。わが家は2007年に取り付け、2017年には寿命を迎えておりました。これはまずい!と思い、自分の本に書いたわけですが、まさか新型コロナウイルスの影響を受けるとは。

最初は電池交換すればいいと思っていたのですが、火災報知器に内臓している電子部品自体が10年で寿命を迎えるとのことで、自分で新品に交換しました。

住宅用火災報知器の効果について、消防庁のホームページより引用します。

消防庁において、住宅火災における被害状況を分析したところ、住宅用火災警報器が設置されている場合は、設置されていない場合に比べ、死者数と焼損床面積は半減、損害額は約4割減した結果となりました。

引用元:https://www.fdma.go.jp/relocation/html/life/yobou_contents/qa/

正直、わたしが不在のときに火事になったら、認知症で手足の不自由な母が逃げられるか不安です。かなり厳しいとは思いますが、少しでも逃げ遅れの確率を減らすために、次の住宅用火災報知器を購入しました。

連動型の住宅用火災報知器

これまで利用していた火災報知器は、単独型。それぞれの部屋でしか火災を検知しないため、2階が火事になったとしても、2階の報知器だけがピーピー鳴るタイプでした。

今回購入したのは、連動型。2階の火災でも、1階の火災報知器がなります。また「あかり」がつくので、煙の中で逃げ道を確保できる仕様です。

本当はスマホ等に通知が来る火災報知器がパナソニックから近々発売されるのですが、AiSEG2が別途必要でうちは未対応です。なので、スマホ未対応ですが連動型の親器と子器のセット1つに、増設用子機を2つ購入しました。

前回の火災報知器がパナソニックだったことに加え、他社よりデザインがすっきりしていて、あかりがつくので、今回もパナソニックを選びました。

火災報知器は、けむりを感知するタイプと熱を感知するタイプがあり、台所には熱を感知するタイプを設置し、他はけむり感知を設置します。母の寝室、台所、客間、2階の計4か所に、火災報知器を設置しました。

左下の形が違うものが熱感知、右下は和室対応の色
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台所は熱感知

電波到達距離が100メートルほどあり(障害物なし、水平)、遠い部屋でもしっかり連動して警報が鳴りました。これで10年は、たまに報知器のテストさえすればOKです。取り付けたあと、ちょっとだけですが安心しました。

コロナ禍で、しばらく実家へ帰れていない方も多いかと思います。もし年末年始等に帰省することができたら、念のため火災報知器もチェックしてみてください。寿命がきた火災報知器が、そのまま放置されているかもしれません。

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母の寝室に取り付けた新しい火災報知器

今日もしれっと、しれっと。


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか