3月25日、20時8分。
母が実家のトイレから出る様子を、東京の自宅から見守りカメラで確認していました。皿を洗いながら何気なくスマホの画面を見ていた私は、すぐに異変に気づきました。
「あれ?寝室と逆方向に向かってる…」
母が向かったのは、亡くなった祖母が使っていた客間。今は布団やシーツを置く場所として使っていて、暖房設備はありません。
認知症が進行した母のために、トイレ前に最近設置したセンサーライト。部屋の照明スイッチを何度も触って真っ暗にしてしまい、ドアノブが見つけられなくなることがあったためです。
後方で光るセンサーライトを頼りに、壁伝いに客間へ向かう母。しかし途中でセンサーライトは消え、母は暗闇の中、客間へ入っていきました。
そこから、一切の反応がなくなったのです。
低体温症の恐怖
客間には見守りカメラを設置していません。生活圏ではないため、母もめったに入らず、照明の位置も把握していないはずです。
Yahoo!天気で盛岡の気温を確認すると、現在9℃。翌朝の予報は5℃でした。
「暖房なし、真っ暗、認知症…このままでは危険だ」
昨年12月、母は同じ客間で夜を過ごし、風邪をひいた前科がありました。前に、ブログにも書いた「低体温症」の恐怖が頭をよぎります。そのまま朝まで部屋にいると、命に関わるかもしれません。
わたし:「ちょっと、出てきてー。寝る場所、そこじゃないよー」客間に最も近い見守りカメラから、母に声掛けをしてみましたが、返事がありません。物音がしないかスマホに耳をあててみましたが、反応なし。
わたし:「え、なに。暗闇の部屋の中で何かにぶつかって倒れてる?」
さらに10分くらい声を掛け続けてみましたが、全く反応なし。まずい、何とかせねば。夜8時だし、最初は岩手の妹にLINEしました。すぐ既読になり、仕事が終わって家に到着したところでした。急いで実家に行ってもらうと1時間、21時30分くらい。でも次の日は仕事。
次に考えたのが、24時間訪問看護。これまでも何度もお世話になっていますが、母が「痛い」と言っている姿がカメラに映っている状態で電話をしています。病気やケガではないかもしれないので、電話はしませんでした。
誰が夜8時に、岩手の実家に駆け付けてくれるのか。こういうときは頭が高速で回ります。しばらくしてある名案を思いつき、そこへ連絡しました。
訪問介護事業所と介護保険外の契約を結んでいた
先々週、訪問介護事業所と自費の契約を偶然結んでいました。
通常は介護保険のヘルパーさんとして、実家に週3回ほど来ていただいていますが、小さなことでいろいろ不安があり、介護保険以外、医療以外の用件でお世話になるかもしれないので、契約したばかりでした。
20時20分、ダメ元でショートメールで連絡。夜遅かったので連絡が来ない可能性もあり、妹には引き続き実家に向かう準備をするようお願いしていました。
すると数分後、電話が来ました。
わたし:「母が真っ暗な客間から出てきません。見守りカメラもないので、ひょっとすると倒れているかもしれないので、確認に行ってもらえませんか」
ヘルパーさんを手配できるか確認するから、ちょっと待って欲しいと。しばらくして電話が来て、来てくださることになったのです。妹に、実家に向かわなくていいと連絡。
見守りカメラで実家の様子を見ていると、20時45分に到着。母が暗闇に消えて、40分が経過していました。
ヘルパーさんが救出
わたし:「ヘルパーさん、右のほうに行ってください」
母のいる場所を見守りカメラから伝えて、ヘルパーさんが母を捜索してすぐ発見してくれました。そのまま寝室へ誘導、尿失禁もあったみたいで、トイレでリハパンを交換。
すべて終えたところで、ヘルパーさんから報告の電話。
わたし:「ありがとうございます!母はどういう状態でしたか?」
ヘルパーさん:「客間の奥のほうで、マットレスを掛けて寝てらっしゃいました。手足がかなり冷えていました」
わたし:「助かりました、本当にありがとうございます!」
妹にLINEで報告。今後は客間に入らないよう、階段手前に設置したベビーゲートを設置すると決めました。
客間で朝まで寝ていたら、やばかったかもしれません。実は自費契約をする際、「意外とこういうときにすぐお世話になることあるんですよね」なんて言ってたら、そのとおりになってしまいました。とりあえずよかったです。
今日もしれっと、しれっと。






























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