【Zoom男女平等参画センター講演会のコツ】こんな工夫をして講演しました!

zoom セッティング

今日は、9月19日(土)に行われたオンライン講演会の裏側についてお話しします。

お休みのところ、東京都港区立男女平等参画センター・リーブラさん主催の介護オンライン講演会にご参加頂きありがとうございました!20人限定で募集しましたが、結果30人のご参加となりました。パソコン上に30人、しかも全国各地からご参加頂き、不思議な感覚でした。

Zoomをどう活用するかで悩んだ

Zoom自体はミーティングでよく利用していましたが、講演での使用は今回が初でした。そのため、Youtubeにあったオンライン講演のコツを何本も見て、単調にならない工夫が大切なことが分かりました。

パソコンやタブレット、スマホの画面にパワーポイントを表示して、よどみなく話す動画をたくさん見ました。でもこれが90分も続くと地獄で、何か「引っかかり」がないといけないと思いました。

ギリギリまで悩んだのが、敢えてZoomの機能を使わず、アナログで講演するとか、自宅のテレビにスライドを映して、リアルな講演風にするかでした。これだと文字が読めない可能性もあり、参加者のストレスになると考え、最終的にスライドを画面共有する普通の方法を取りました。

バーチャル背景機能を使って、スライドに自分を映すこともできました。しかし、参加者の皆さんがご自身のzoomを最新にアップデートしてないとダメだったので、こちらも利用を中止しました。

チャット機能は使うつもりでいたのですが、参加者の皆さんのITリテラシーレベルがバラバラだと思ったので、入力の苦手な方とっては苦痛ですし、主催者と話しあって見送りました。さらに挙手ボタンもテストしたのですが、ボタンが分かりづらいところにあったので、反応ボタンに直前で変更しました。

引っかかりを作るために、参加者アンケートを多くして双方向型にする、途中で画面共有を止めて自分が登場する、BGMを使う、動画がやたらと出てくる、そんな仕掛けを増やしました。

オンラインで大切なセッティング

オンライン講演会に向けて、自宅の環境作りも悩みました。記事タイトル下の写真が、わたしが講演した自宅の環境です。白い壁が近くにあった居間のダイニングテーブルの上で、講演しました。

マイクやカメラをパワーアップしようかと思ったのですが、マイクはテレビ出演でも耐え得る実績があった、スマホgalaxy s10付属のマイクつきイヤホンにしました。カメラはノートPCのインカメラを使い、ZoomでHDを選択して画質がキレイになるようにしました。オンラインの講演機会が増えたら、投資するかもしれません。

こだわりはノートPCの高さです。カメラを上から見下ろすことのないよう、下にアイリスオーヤマのホットプレートの箱を置きました。さらに、カメラ目線を忘れないよう、PCカメラの上に「カメラ目線」と書いた付箋を貼り、LEDライトを近くで当て、さらに部屋中の電気をオンにして、照明にしました。

写真をよーく見てみてください。

いざ本番!想定外の出来事が!

演者の雰囲気が伝わりづらいので、オフライン講演会の1.2倍のテンションで話そう!と決めて講演を始めたのですが、いきなり動揺しました。理由は、カメラオフのご参加が7割近かったからです。

パソコンの画面には、真っ黒の画面に白い文字で参加者の皆さんの名前が表示されているだけ。参加者の反応が分からない、でもカメラ目線は外せないし、テンションは上げないといけない。

オフラインの講演会でも、すべての方が反応するわけではありません。そんなときはリアクションの大きい数人を順番に見るようにして、自分のテンションを維持する方法を取っています。しかし、オンラインでは最後までそれができず、本当に難しいなと感じました。

オンラインの集客の際、カメラオフ参加をOKにすれば多く集まることも分かりました。オンラインなのにメイクするのが面倒、パジャマ姿は見られたくない、リラックスして聴きたい、そんなニーズありますよね?

他の知らない参加者に顔を晒したくない気持ちもよく分かるので、カメラオフOKの告知は良かったかもしれません。Zoom操作も講演では慣れておらず、これらの動揺がしゃべりに出てしまったかなと自分では思います。

質疑応答の時間

講演後の質疑応答は珍しく20分もあったのですが、わたしのブログや本がきっかけで介護が好転したというご報告を頂きました!

このご報告だけで、ワイン1本開けられますし、ご飯を何杯でも食べられます。「本当によかった~、よかった~」と何日も余韻にひたって生活できます。本の重版が決まったときと同じレベルで、喜べます。

講演会は週3回のブログ発信、SNS発信、書籍刊行などのフィードバックを「生で」頂ける貴重な機会です。ネガティブコメントで、凹んだ自分を相殺してくれます。

こういったご報告は、実はどの講演会場でも頂けてまして、自分の活動のモチベーションになってます。本当にありがたいです!だから講演会で全国を回ろうと思いますし、しばらく本の執筆はお休みしてーと思いながら、また執筆スイッチが入りますし、本当に天職だなと思います。ありがとうございます!

後日、参加者の皆さんから講演会のフィードバックが来るので、それを読んで反省します。今回の経験は、オフライン講演会にもいろいろ生かせそうです。

次回は、少人数のオフライン講演会を11月に都内で行います。講演の募集、内容詳細は10月上旬にブログで発信するので、お時間のある方はぜひ、遊びにいらしてください!

今日もしれっと、しれっと。


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

7件のコメント

工藤広伸さんへ
地元の新聞、テレビでくどひろさんのことを知り、ブログを読み始めました。ブログで紹介している本も買ってみました。本はわかりやすく読みやすいですし、ブログは月、水、金以外に辛い時も開きます。父が8月に認知症と診断され、私も遠距離介護になりました。色々ありがとうございます。

佐藤さま

コメントありがとうございます!テレビもご覧になったということは、ひょっとして? 
本の購入ありがとうございます! ブログの下のほうにある月別アーカイブで2013年頃の記事を読むと、わたしの認知症介護が始まった当時の葛藤が分かるかもしれません。
今後ともよろしくお願いします!

工藤広伸さま
昨日は、コメントありがとうございました。びっくりしましたが、嬉しかったです。認知症介護が始まった頃の記事を読み、コウノメソッドという対症療法に興味を持ちました。治療ができる病院は遠いので通院は難しいですが、わかっただけでも良かったです。

先程の続きです。

やはり介護は一人ではなく、いろいろな人や場所を頼りながらやっていくことが大事なんですね。
これから、もっと大変になると思いますが、頑張りすぎないようにやっていきます。ありがとうございます。

工藤 様
お疲れ様です。
確かに、オンラインとは聞こえはいいですが、仕事でもあれやこれやとアナログな準備に手間がかかるなと痛感しています。

昨日、父母がもういない長崎の実家の処分を終えました。不用品回収業者に空にしていただきました。とりあえず段取りがついてよかったです。
父のいる老人ホームはまだ面会制限があるので、当座は大阪にいるしかなく1年程顔を見られません
電話で実家の処分のことを何度言っても初めて聞くような反応なので、徐々に名前も忘れられるかもしれませんね…

はまーさま

おっしゃるとおりです。オンラインツールを使いこなすのはもちろんのこと、いかに参加者の皆さんに伝えるかという主旨を忘れてはいけないと思ってます。

実家の処分お疲れさまでした。わたしも父のマンションの整理&売却を行いましたが、買い手がつくまでは不安でした。go to トラベルが盛り上がりつつありますが、介護のコロナ基準は変わりそうにないですね。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか