コロナ禍で開催した男女共同参画講演会で分かった3つの気づき

講演会

新型コロナウイルスの影響で、2020年のわたしの講演会はほとんど中止になりました。それでも9月に東京都港区でZoomを使ったオンライン講演会、11月に東京都葛飾区で少人数の講演会を行いました。コロナ前の講演会とは違った、3つの気づきをご紹介します。

演者の飛沫は何で防ぐ?

葛飾の講演会でマスク、フェイスシールド、マウスシールド、いずれかの着用が求められました。

演者の表情を参加者の皆さんに伝えるためには、透明なシールド系がベストです。しかし、シールド系はワイヤレスマイクの持っていきどころが分かりません。さらに飛沫という点では、マスクより効果が落ちます。表情より飛沫を減らすことを優先して、不織布マスクで90分講演しました。

ところが、マスクはあつい!演者はいつもよりテンションが高く、呼吸も熱いので、すぐ汗が出ます。そして、息苦しい!マスク外したい、でもできない。新しい気づきでした。

オンライン講演会の難しさを体感し、リアルのほうがいいと思っていたのですが、コロナ禍においてはリアル講演会も大変でした。

休憩時間を設ける

わたしの講演会の多くは90分で、休憩はありません。

しかしオンライン講演会では、参加者の皆さんの集中力維持のため、5分の休憩を入れました。リアル講演会も空気入れ替えのため、5分の休憩時間を設けました。

わたしの講演は、ざっくり1スライド1分くらいで話します。なので、休憩時間が5分あると5枚分のスライドがなくなります。

わずか5枚抜けただけで、講演の印象はだいぶ変わります。参加者の皆さんには違いが分からないようにするのですが、コロナで休憩時間を設けることで、講演の印象も大きく変わることに気づきました。

参加者の皆さんの反応が分からない

時間配分の把握と、内容の違和感を探るために、ざっくり講演の練習をします。でも檀上に立つと、参加者の皆さんの反応次第で話し方が変わるので、かなりアドリブです。

オンライン講演会は、8割近くがカメラオフだったので、参加者の皆さんの顔も反応も分からない大変さがありました。カメラがオンであっても、同じだったと思います。リアルは問題ないと思っていたら、参加者の皆さんはしっかりマスクを着用されてました、あらら。

声もできるだけ出さないよう配慮してくださるので、もちろん無反応。リアルもオンラインもこういった感じなので、相当戸惑いました。これがコロナ禍の講演会、コロナの洗礼かと。

2020年後半になって、少しずつ講演会が復活してきたところに、第三波がやってきました。この調子では、2021年の講演会の回数も少ないだろうと予測しています。今年は新刊の発売があって、メディア露出も多くて、コロナがなければ多くの講演依頼があったと思います。

しかし、そのチャンスはすべて消えてしまいました。それでも、コロナ禍に講演会を開催して気づいた3つの気づき。この経験のおかげで、コロナ終息後の講演はもっといいものに改良できそうです!

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか