40代・50代の会社員の皆さん!京葉ガスさんの「介護の取組み」と自社を比較して、自分の将来を考えよう!

介護と仕事の両立 介護離職 講演 講師

千葉県市川市に本社があり、千葉県北西部に都市ガス・電気を供給しているインフラ企業の京葉ガスさん(東証2部上場)で講演をしてきました。

写真撮影やブログ記事アップ許可を頂きました。こうやって発信していいと言ってくださる、心の広い会社さんはありがたいです。

京葉ガスさんのキャラクター「がすたん(下の写真左)」はチェック済みだったのですが、同じく千葉のふなっしーが夢の対談をしておりました。がすたんは炎の妖精、ふなっしーは梨の妖精、妖精同士の対談です。ふなっしーのサイン、初めて見ました!

講演のテーマは認知症介護

今回、ご参加頂いた社員さんは150人くらいです。何が驚いたって、参加者の8割がわたしと同世代の男性だったということです。

わたしが講演する世代で一番多いのは、60代前後の女性です。どこの会場でも、8割から9割は女性です。そのつもりで資料作成をしていたので、当日朝の参加者データで驚き、慌てていくつか修正をしました。

過去の経験から、男性のほうが女性よりクールに、わたしの講演を聴かれることが多いです。特に笑ってもらうことが難しいし、同世代男子の厳しい目は、自分がよく分かってます。しかし、話しやすい雰囲気を作ってくださり、皆さん寝ずに聴いてくださいました。

わたしは医療・介護職でもなければ、行政でもない、ただの介護家族です。なので、エッジのきいた話を企業向けセミナーではします。これから介護が始まるかもしれない皆さまには、そのほうが印象に残るからです。

本当にはじめの一歩を間違うだけで、認知症介護は大変なものになります。それだけは避けて欲しい!という強い気持ちがあるので、認知症のお薬の現実の話もしましたし、医師がやらかす認知症誤診の話もしました。

なぜわたしが講師に選ばれたかを聞くと、より実体験に基づいた話ができる講師をお探しだったようです。40代男子、3人の介護をして2人看取り、それをしれっと話す・・・レアな講師なのかもしれません。

京葉ガスさんがすごいと思ったところ

講演会場の脇で、このような展示ブースもありました。

40代、50代の会社員の皆さま、御社ではこういった取組みはされていますか?介護福祉用具が、会社で展示されたことがありますか?京葉ガスさんでは、経験豊富な現役ケアマネが、介護相談窓口で介護の悩みを聞いてくれるサポートもあります。

もし介護が始まったとき、こういう会社に所属していたら、心強いですよね?

介護の取組みをしている大企業は多くありますが、わたしの体感ではここまでやる会社は、ごく少数だと思います。この環境で働ける社員の皆さまは幸せだということを、繰り返しお話ししました。

いろんな企業人事の方とお会いして思うのは、真剣に介護や介護離職に取り組んでいる企業とそうでない企業の温度差がハンパないってことです。未だに介護休業法以外は何もしてなくて、さらに育児に関しての制度も不十分というところもあり、その大きな格差にいつも絶望します。

35歳以上の転職も以前より活発になっている中で、会社を選ぶときの基準として「介護制度の充実」を考える社会的気運が高まってくれるといいんですけど・・・正直、介護が始まるまで興味なしという方が、過去のわたしも含めほとんどですが、他人事から自分事に変わったときのインパクトは、とても大きいですよ。

たまたま披露できたあの話

わたしが最初の本で書いた「認知症になって火が危ないからIHクッキングヒーターに変えればいいってものでもない、ガスレンジも検討せよ」のお話を、ガス会社でできたのは本当に良かったです。講演でもお伝えしましたが、この講演のために考えたわけではありません。たまたまうちでやっていたことが、はまっただけです。

講演でご紹介したwin-winの話、ぜひよろしくお願いします(笑)

講演最後に、わたしのブログやSNSを画面でご紹介した瞬間に、社員の皆さまが一斉にスマホで「カシャカシャカシャ」と撮影してくれて、あの音は一生忘れないと思います。いざという時に思い出して頂けると、うれしいです。

講演後のアンケート、良かったところ悪かったところを率直に書いて頂けるとうれしいです。次回以降の講演の参考にして、より良いものにしていきたいと思っています。がすたんの身長がなぜ12㎝なのかも、ぜひ教えてください。

わたしの反省点としては途中いろいろあった時に、もっと淡々と進められればよかったなと思いました。あそこで予定時間をオーバーしてしまったので、後半の大切なポイントを早口で話すことになり、反省しております。

千葉県で講演する予定はしばらくないのですが、年内は近隣で講演する機会もありそうです。ディープな認知症の話や介護の話もしておりますので、ご興味ありましたら遊びにいらして、気軽にお声かけください!

今日もしれっと、しれっと。


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか