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生活レベルを下げても人生楽しめますか?

コストダウン

「生活レベルを一度上げてしまうと、下げられない」とよく言います。

人よりいい家に住みたい、いい物を持っていたい、いい服を着たい、見栄も張りたい、そのためなら仕事も頑張れる。そうやって右肩上がりの生活レベルを獲得することに喜びを見出し、仕事に人生に精を出す人もいます。

わたしも、34歳まではそうやって生きてきました。キャリアを積み重ね、いい会社に転職し、給料は上がり続けました。より家賃の高い家に住み、車も買って、人生を充実させてきました。

ところが34歳で、大きな転機が訪れます。そうです、家を出た岩手の父が脳梗塞で倒れ、東京で介護離職を経験したときです。社会のレールから外れ、二度と社会復帰できないかもしれない恐怖感を味わいました。

当時貯金があり、家にお金を入れ続けたので、妻から見れば何も変わっていないように見えたと思います。しかし、わたしは収入が実質ゼロで、リーマンショック級に生活レベルが下がりました。

自販機のおつりの小銭でも探すような雰囲気でしたが、それでもなぜか人生は楽しくて。

厚生労働省自殺対策推進室は5月12日、毎月発表している自殺者統計の4月末結果を発表した。自殺者は1,455人と前年同期比で19.8%減少した。過去5年間では最も大きな減少幅だった。

引用元:https://sustainablejapan.jp/2020/05/14/japan-suicide/49463

新型コロナウイルスの影響で、経済的に困窮した人が増え、自殺者が増える。経済が人を殺す!という論調の中、実は職場や学校へ行く機会が減り、思い悩む人が減って自殺者も減りました。

お金なくて不安なはずなのに、それ以上に人間関係の悩みのほうが深いわけです。

わたしが介護離職して、お金がなくとも不安より楽しさが上回ったのは、会社で思い悩み過ぎていたからだと思います。

生活レベルを下げても、おつりがくるほど、会社に行かないことがうれしいと感じました。祖母と母のダブル遠距離介護が始まって介護離職したとき(2回目)も、これで会社行かなくていい!という喜びが勝っていたかもしれません。

お金より、自分の時間が有効に使える喜び。車も、いい服もいらない。見栄を張る必要もない。自分の時間があるって、最強で最高です。

友達を100人作って、富士山の上でおにぎりをパックンパックンしなくていいし、濃くなくともうっすら人とつながりがあれば、十分です。自然に、ただ自然に行動していればいいだけです。

東洋経済オンラインの「150人調査で見る「コロナ下の日本人」驚く変化」という、紫原明子さんの記事がとても面白いです。こんなことが書いてありました。

なんと多くの人が友人関係の整理、断捨離に成功し、清々しさを感じていた。これまでの日常が、いかに義理やしがらみに溢れていたかをたくさんの人が実感している。また現在のこの状況が、自分だけでなく、視界に入るほとんどの人に、同時に起きているというのもポイントのひとつのようだ。

引用元:https://toyokeizai.net/articles/-/347658?page=4

しがらみの中、生きていくのも大変です。コロナ禍で、日本人の価値観も劇的に変化しているようです。この記事は今後も続くので、コロナ禍の日本人の変化をウォッチしたいと思います。

介護離職2回、そしてコロナ。3回目の生活レベル下げも、意外と楽しいです。「なんとなくルーティーン」が次々破壊されていって、新しいルーティーンができたり、そこから新しい発想やアイディアが生まれる、この感じが楽しいのかもしれません。

生活レベルを下げても、人生を楽しめる自信はありますか?

今日もしれっと、しれっと。

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ABOUT US

介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。認知症の祖母(要介護3)と母(要介護2)のW遠距離介護からスタート、悪性リンパ腫の父(要介護5)の在宅介護も経験。現在も東京と岩手を年間約20往復、遠距離在宅介護8年目。NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」で介護の模様とブログが紹介される。著書:ムリなくできる親の介護(日本実業出版社)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

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