「わんこそば」にまつわる3つのエピソード

わんこそば

盛岡三大麺と言われている「盛岡冷麺」「わんこそば」「じゃじゃめん」。おそらく地元の方があまり食べないのが、「わんこそば」です。今まで都内の友人をのべ20組以上案内したこともあって、やたらと「わんこそば」を食べています。

過去に経験した「わんこそば」エピソードを3つほどご紹介します・・・完全GWモードです。

エピソード1

わたしが4歳のとき、神奈川からいとこが遊びにきました。わたしと1歳違いのいとこは、対抗心むき出しでわたしに挑んできました。どちらがいっぱい食べられるか、対決です。

「はい、どんどん」「はい、じゃんじゃん」

お店のお姉さんが、わたしたち子どもに気を遣いながら、お椀におそばを入れます。30杯を超えた頃でした、横のいとこがまさかの、

オロロロロロー

「わんこそば」はそばだけ食べて、おつゆは桶に捨てる(お腹いっぱいにならない)という鉄則があるのですが、あろうことか、いとこはその桶に30杯分戻してしまったのです。最近は、何杯食べたという証明書をもらえるのですが、こういう場合は0杯ですよね?

エピソード2

今まで来た友人のほとんどが、スキー・スノボー目的で2泊3日で遊びに来ます。何度か失敗してしまったのが、2泊3日の初日のお昼に「わんこそば」をやってしまったことです。

午後一で盛岡に到着直後、「わんこそば」をします。するとその夜、お腹いっぱいで食欲がなくなってしまうのです。「じゃじゃめん、食べられなかった~」みたいなことが、何度かありまして・・・学習してからは、最終日のお昼に「わんこそば」をやって、そのまま新幹線に乗せるというパターンに変えました。

もひとつ、初日のお昼に「わんこそば」と予告すると、新幹線で飲み食いしない人が結構いまして、せっかくの旅行を台無しにしてしまうのです・・・

エピソード3

最高記録は、120杯(男性)。女性で110杯という記録もありました。付き添いのわたしは、100杯を目標にしています。100杯をサッサと食べ、ふたを閉めて自ら終了します。(ルール:ふたをすると、わんこ終了です)なぜ早々に終わらせるかというと、残った人ほどふたが閉めづらいからです。

そばが進まない・・・見上げると、そばを給仕するお姉さんが待ち構えている・・・隙あらば、椀にそばを入れようとしている・・・つらい・・・泣きたい・・・という体験して欲しいからです(笑)食べる人数が多いと隙ができるので、ふたを簡単に閉められます。しかし、最後まで残ると、ふたが閉められず終わりません、これが面白いのです。

最近は、もっと大人の対応をするようになりまして、

「もりそば大盛をゆっくり食べながら、みんなが苦しむ姿を楽しむ」

という、意地悪な参戦を繰り返しています。ドSっぷりを、発揮しております。ふつうにもりそば食べると、うまいんですよ。わんこそばも1杯目食べると、ほとんどの友人が

「うまい」

と言います。しかし、食べ終わったあとは、

「そばは、しばらくいい」

とだいたい言います。最高で4年連続で遊びに来た友人がいますが、「もう1回、わんこそばやりたい」とは言いません。だいたい、1回でいいようです。

昔はこのわんこそばの翌日に、母親の手料理フルコースもあったんですけど・・・とことん食べさせて都内に返すということをやってましたが・・・今はワケあって、やってません。

来週から、通常モードのブログに戻ります。

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか