GWモードの、ゆるいエントリです。TBSドラマ「重版出来」に、ドはまりしております。今日は、出版前に想像していたことと、現実が違っていた3つをご紹介します。
1.作家は旅館みたいなところに缶詰めで、編集者に催促される
「先生、原稿まだですか?」
ドラマでよく見かけるこの光景。編集者と何度もお会いして、家まで来て催促されたりするのかな?って思っていたのですが、実際お会いしたのはたったの1回。しかも、出版前の面談だけでした。
連絡はほとんどメールで、作家さんによっては紙ベースでやりとりする方もいらっしゃるようですが、わたしはメールでした。(メールの数は、もちろん多い)WORDの縦書きで、やりとりをします。
途中から本のようなカタチ(フォントが本と同じになる)になってからは、PDFでした。PDFを家で紙に印刷します。紙を節約したいので、1枚2ページで印刷して、赤ペンを持ちながら読みまくりでした。
ちなみにわたしのポリシーは、締切は絶対!締切を守れば、特に催促されることもないんですね。意外としれっとしてました。
2.本のタイトルは出版社が決める
人によるかもしれませんが、わたしの本のタイトルも出版社が決めました。タイトルはとても大切なので、出版社の会議で決まるようです。タイトルを頂いて、「了解です!」わたしはこんな感じでした。
3.本の一番の読者は編集者である
「作家以外で、本を一番読んでいるのは編集者」
もっと読んでくださっている読者さんもいるかもしれませんが、このコトバを聞いて確かにそうだなぁと。何度も何度も読んでくださって、それはもう面白いアドバイスをもらいます。
いろんな編集があるようですが、わたしの場合は文章が大きく変わるようなこともなく、そのまま本になりました。順序が大きく変わったのと、バッサリとカットされることが多かったように思います。
どの順番で心得を並べるのか、どの接続詞を使うのか、語尾のクセを指摘され、とてつもなくスキルアップします。
作家・はぁちゅうさんのブログ「良い編集者さんは、良い感想をくれる人だと思う」を引用すると、
作家っていうのは、「感想をもらうために書いてる」と言っても過言ではないと思うんですよ。そうじゃなきゃ、(ネット用語を使ってみると)「チラシの裏にでも書いてれば」いいわけだし。
引用元:http://lineblog.me/ha_chu/archives/56832521.html
たしかにそうです。出版から半年経っても、読者の皆さんから感想を頂けるので大変ありがたいです。出版社に感想が集まるのかな?と思ったのですが、わたしの場合は直接ブログに感想を頂いてます。メールで頂くことが多いです。
お会いした方でよく見かけるのが、付箋です。本に付箋が何枚も挟まっていて、線とかひいてくださっている本を見せられると、泣きそうになります。読んでもらっている感が、ひしひし伝わります。
作家も何度も読み直しをするわけですが、読みすぎるとこんな感情が襲ってきます。
- 最初は面白い!と思って、自信満々に書く
- 読み直すと、あれ?なんか違うかな?と不安になる
- オチが分かっているのに読み直すから、驚きもなくだんだん面白くなくなる
- 最後には、これで出版していいのか、不安になる
重版出来を見ていると、出版社の営業さんが書店回りするシーンで、自分が行った書店が出て来たり、書店員さんの忙しいタイミングで話しかけてしまって、後悔したりするシーンなんか全く同じです。
とにかく「分かるぅ~」というシーンが連発で、出版を考えていらっしゃる方は、絶対にみたほうがいい作品です。
今日もしれっと、しれっと。
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