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認知症テストの点数推移(2年間)

こちらが母の認知症テスト(長谷川式認知症スケール)の点数の2年間の推移です。

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ちなみに20点以下が「認知症の疑いあり」という判定になるので、テスト上は母は認知症ではないということになりますが、ピック病と診断されております。前回4回目を受けたのは1年前で、2013年は何度も受けてます。

5点しか取れなかった祖母のテストにも立ち会っているので、この結果は比較論ではいい結果だと理解できます。しかし、そうは思えない自分もいるんですよね。

あくまで点数は目安でしかない

長谷川式認知症スケールの点数で一喜一憂してしまうご家族もいらっしゃると思いますが、本当に目安でしかありません。奇跡の28点を取っても認知症が治ったわけでもないし、21点まで落ち込んでも症状は悪化してなかったりします。

テストをしてくださった看護師さんも、

「今日いらっしゃった方の中で、最もいい点数ですよ」

と言ってくださったのですが、他の人と比較ではなく、当人の中でどうかということなんですよね。わたしもだいぶ慣れてしまって、単なるチェックでしかありません。わたしの場合はいつも先生にリクエストして、テストしてもらってます。

テストで何ができないか

やはり年齢、日付を間違います。今71歳なのですが、70歳と答えます。(0.5点の減点)誤差2歳は正解にする医療機関もあります。

日付はめちゃめちゃで、平成20年、1月、20日ぐらい、木曜日、とそれぞれ1点ずつなんですが、全問不正解。(正確には平成26年12月15日月曜日)

野菜を10個言う問題があって、母は8個言えました。自分で言った1個目や2個目をまた言ってしまうので、10個まで到達しないということがありますが、今回もそれでした。

「こまつな、はくさい、にんじん、トマト、ほうれんそう・・・・こまつな」

テスト後の母

テストが終わったあと、母はなぜか興奮していました。

母:「わたし全問正解だったわよ、中学校の時も暗算で満点とってね、やっぱり本番に強いのかしら」

わたし:「すごいね、そうかもね」

母:「中学校の時、暗算で満点とったのよね。今回も、全問正解!」

相変わらず同じことを言うピッチが短く、3秒前のこと繰り返してるなぁ・・と思いながら、わたしは当然信じてません。でもとりあえずは、合わせます。案の定、看護師さんから言われた点数は22.5点、全然満点ではありません。

極端に点数が変化していたら、何かあるのかも?というぐらいでしかわたしは見ていません。今回はいつもと同じだったので、まぁいいか・・・という判断をわたしはしました。次は2015年12月にお願いするつもりです。

しかし最近、自信過剰というか、妙にうぬぼれる事が多くなったんですよね・・・控え目な人だったのになぁ・・・


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4件のコメント

うちの母も次回長谷川式のテストですね・・・。
問題を見るに多分12点ぐらいかなあーと思います。
アルツハイマーなので遅延再生、物品記銘が壊滅的です。
あと最近は年や年月も怪しいのでヘタすると10切るかもしれませんね・・・。
計算はできるんですけどねー。

昼に「この野菜何?」と言われてヒントあげて「ブロッコリー」と答えられても
夜に同じ野菜を出して答えられないけど聞かれたことは覚えてるんですよね。
まあテストの点が低くても日常生活が大変でなければそれでいいかなと思っています。

日常生活で「桜、猫、電車」を覚えてないといけない なんてことないですからね
もちろんできたほうがいいんでしょうけど・・・。

syumitektさま

確かに日常生活が大丈夫ならば、テストの点数は関係ないですよね。

祖母が5点だったのであのレベルまでいくと期待もしないんですけど、母のように高得点だと何か期待してしまうと
いいますか・・・

今日診察でテストをうけてきました。 点数はなんと8点。
で、長谷川式とMMSEどっちだったか?を思い出してみたら、図形書くのがあって(mmse)、野菜10コ(長谷川式)がありました。 両方混ぜてやったんですね。
日常生活的にはあまり問題ないのですが・・・医者はこの結果をみて「メマリー増やしたい」と。今10のんでてこれですから、15?いやいや待ってくださいよ 
10か5で迷ってるのに。15なんてしたら・・・とりあえず10で様子見ですが。
15飲ませて記憶よくても妄想してでていっても医者は痛くも痒くもないんですよね・・・。

syumitektさま

先生のいう事に疑問を持つ家族の方は、かなり少ないんじゃないかと思います。
電子書籍にも書きましたが、ふつうの人はそのまま何も考えずに薬飲ませちゃいますからね・・・
さすがsyumitektさん!

うちのかかりつけ医はテストはほとんどせず、わたしからのリクエストで行う感じです。
テスト結果も参考にするポイントが決まっていて、点数で薬の量を判断したりしません。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

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