昨日Yahoo!トップニュース、新田恵利さんのお母さんの介護の関連記事としてとりあげられました!
宇宙飛行士が地球に帰還した直後、たくさんの人に抱えられて運ばれていく映像を見た事ありますよね?宇宙飛行士の古川聡さんは以前、このようにつぶやきました。
地球帰還当日、気分は最高だが身体はまるで軟体動物のよう。身体の重心がどこだか全く分からず、立っていられない、歩けない。平衡感覚がわからず、下を見ると頭がくらくらして気分が悪くなる。歩くつもりで足を出すが、太腿が思っているほど上がっておらずつまずく。
? 古川聡 Satoshi Furukawa (@Astro_Satoshi) 2011, 11月 26
この話が実は 「寝たきり」 とリンクしているんです。向井千秋さんがJAXAのホームページで、古川さんのいう軟体動物の例えを科学的に話されています。
宇宙に滞在する飛行士は高齢者の骨粗しょう症患者の約10倍の速さで骨が弱くなってしまいま す。およそ4ヶ月半の宇宙長期滞在を行なった若田宇宙飛行士は、毎日2時間の運動をしていても、残りの22時間は地上で寝たきりの状態と同じなのです。一方で、地上にいる私たちは運動していないときでも、手を持ち上げたり、ペンを持つだけでも重さに抵抗しています。いつも重力を身体に受けているのです。人 間にとっての適正重力が1Gかどうかはまだ分かりませんが、ある程度の重力がないと私たちは健康な生活ができません。
引用元:http://www.jaxa.jp/article/interview/vol47/index_j.html
無重力空間は 「寝たきり」 を作り出す空間で、筋肉も骨も恐ろしいスピードで弱らせます。そこで古川さんのような宇宙飛行士は帰還後はNASAでリハビリをして、通常に戻すということをしています。われわれは、無意識のうちに重力の中で生活しているだけで、骨と筋肉にはいいんですよね。
「宇宙医学」という学問
最近読み込んでいる生活不活発病の本に、実は「宇宙医学」が出てきます。生活不活発病の研究が、宇宙医学と密接な関係を持っていて、いずれ宇宙飛行士のトレーニングが生活不活発病予防になる日も近いと言われています。
遠距離介護で独居中のご家族がいらっしゃったり、うちのように認知症で手足が不自由なので活動量が減ったりといった状況にある人は、最優先で生活を活発にしてあげる施策を打たないと、宇宙に行ったようになってしまうのです。
介護と宇宙、この切り口で書いている人はいないだろう・・・そう思ってたら、HELPMAN JAPANさんがすでに書かれてました、さすがです。大人用おむつはNASAが開発したって、知ってました?
今日もしれっと、しれっと。
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