【介護のファミレス化?】介護と仕事の両立 講演会 参加レポート

2014年6月29日(日) 東京・表参道にてNPO法人介護者サポートネットワークセンターアラジン主催の介護者フォーラム2014があって、行ってきました!

06-29@12-38-12-639

3時間半という長丁場で1,500円有料イベントだったんですが、その中でも樋口恵子先生の講演 「介護も仕事もあきらめない!地域社会をつくろう」 がとても面白かったのでレポートします。樋口先生はテレビのコメンテーターで見た事はありましたが、講演を聞くのは今回が初めて。

××名誉教授の講演っていうのは、昔はすごかったかもしれないけど聞いてみるとイマイチって事がよくあります。集客時にはやっぱり有名な先生の方がいいんでしょうけど・・・・樋口先生は82歳というお歳にも関わらず、現役感バリバリです。あのように歳とりたい・・・

田村厚生労働大臣にお願いしたこと

樋口先生が、田村現厚生労働大臣(とても話の分かる方と表現されてました)とお話された時のエピソードです。とても広い範囲である厚生労働の仕事の中で、大臣が最優先と考えているのが、「認知症」 と 「介護離職」。

今までいろんな提案を樋口先生はされてきたそうで、とにかく実行に移すことが大切なんだと。ここからは若干皮肉も入ってましたが、「くるみん」 というマークがあって、子育てサポート企業に該当する企業はこのマークを取得できるんだそうです。

就活時にこのマークがある会社を選ぶ女性も多いらしく、それなりの認知度とのこと。しかし、介護においてはこういう制度がないので、マークをつくって今名称を決めているところだそうです。7月には発表されるとのこと。

くるみんの存在を知らなかったのですが、カタチこそ違えど妊婦さんマークはかなり見かけますよね?介護に力を入れている企業が、企業アピールするという流れができる、小さな一歩ですが前進しています。

日本の介護の歴史は 「非血縁」

「日本の介護は非血縁で支えられていた」 

どういうことかというと、以前は女性84%、男性16%という比率で介護をしていたと。女性のほとんどは、妻と嫁。妻と嫁というのは確かに血のつながりがないので、非血縁ですよね。

1985年当時は、「介護嫁表彰」という制度があって、ある市では条例化までされていたとのこと。今では考えられませんが、それだけ介護を嫁にお願いするというとんでもない時代があったんですね。

これからの介護は男性化と血縁化が進んでいくと言ってました。2010年現在、男性は30%まで上昇して、今後40%近くまで伸びていくとのこと。これは想像がつきますが、非血縁が血縁になっていくとはどういうことでしょう?

考えてみればうちもそうです。奥さん(非血縁)には我が家の介護は一切お願いしていません、今後もお願いする事はないと思います。わたしと妹(血縁)で、最期の時までなんとかするつもりです。

介護のファミレス化

血縁化は現状はそうだけど、最終的には 「ファミレス化」 していくと言ってました。

ファミレス=ファミリーレス の略で、結婚しない子どもが増え、介護するのは甥や姪といった遠い親族であったりケースも増えるとか。グローバル化で、家族が世界中に散ってしまう事も要因です。

さらに50代で結婚してない男性が20%、女性で11%もいるとのこと。看てくれる家族はとにかく減る一方で、さらに少子化でもある。確かにファミレス時代の突入です。

樋口先生の娘さんが50代ということで、その世代の例が多かったのですが、50代前半の “持ち親率” は両親健在が40%、片方だけならば80%なんだそうです。この世代がこれから一気に介護に直面していきます。

「介護と仕事の両立」 というテーマでいろんなデータが示されたので、後日ご紹介しますね。

今日もしれっと、しれっと。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。ものがたり診療所もりおか地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護1)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。2017年より悪性リンパ腫の父も、別拠点で在宅介護中。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!連載:介護ポストセブン(小学館)認知症ONLINE(ウェルクス)、著書:医者は知らない! 認知症介護で倒れないための55の心得 (廣済堂出版)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)