「舟木一夫」 にときめく認知症の母とコンサートに行ってきた!(当日編)

青春歌謡BIG3 スペシャルコンサート2014 に、母と行ってきました!

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前準備

当日の朝、ピック病のお薬であるウィンタミンを服用させませんでした。理由はコンサート中、寝ないようにするためです。副作用で眠くなるんですよね、このお薬は。

わたしの中でコンサートの目的は、ずばり「回想法」。過去の思い出に触れたり、誰かに話す事で脳が刺激され精神状態が安定し、これが認知症のリハビリテーションになる というものです。

  【カレーライスが60円?】 「55年ぶりの再会」 が示す認知症の 「回想法」 とは? 【カレーライスが60円?】 「55年ぶりの再会」 が示す認知症の 「回想法」 とは?

 

わたし:「舟木一夫以外は、興味ないの?」

母:「わたしはねぇ~、舟木一夫 一途なの!」

わたし:「・・・・・・」

別居中の出て行った父はどうなった?(笑) 別居してるからいいか?とかどうでもいい事を想像しながら、いざコンサート会場へ。昼・夜の2回公演の昼の部に参加、歩くのに時間がかかる母なので開場と同時に入って、舟木一夫グッズをチェックという作戦を予定通り決行しました。

わたし:「たまには、パーッとお金使ったほうがいいよ」

グッズの前にはマダムが群がってます・・・外に出る時はいつも腕を組んで母とは行動しているので、当然わたしもマダムの中へ。ぶっちぎりに自分はマダムより背が高い!群衆でも店員さんと唯一目線が一緒で、購入がラクでした(笑)

CDやDVD、舟木一夫カレンダーあたりを買うのかなぁ~ と思ってたら、購入したのはこの2点。

舟木一夫最新写真集(3,500円): きゃーステキ!
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舟木一夫のうちわ (500円): いい顔してますね~
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開演前に写真集を見ながら、開演の時を待ちました。どちらも失くす可能性があるので、わたしが預かりました。

いざ開演!

わたしの勝手なイメージでは、ジャニーズばりにうちわを振ったり、ペンライトをかざすのかな?と思っていたんですが、演出の都合や他の観客のためにもそういうのNGなんですね。居間にエアコン設置してしまったけど、家でうちわは使ってください(笑)

ピック病ぽいところがある母なので、オンオフスイッチが結構はっきりしています。この場合は舟木一夫でオン、他の方でオフということです。始まって1時間過ぎても、一夫さんは出てきません・・・・

わたし:「やべー、こりゃ寝るな・・・」

暗闇の中、母の横顔をちょいちょいチェックしました。三田明さんや西郷輝彦さんの「綾小路きみまろ」ばりのMCに助けられ、なんとか寝ませんでした。で、90分が経過したところで、やっと舟木一夫さんパートが始まりました。

母は一緒に歌ったりするタイプではないので、静かに手拍子をしています。暗いので楽しいのか、そうでないのか分からなかったのですが、手拍子する機会すら日常ではないですからね・・・

3人合わせて30曲以上はありました、わたしが知っているのはわずか5曲。高校三年生と銭形平次、星のフラメンコ、美しき十代・・・そして、わたしが唯一スイッチが入ったのが、西郷輝彦さんの 「ねがい」 という曲。

わたし:「「江戸を斬る」の主題歌だ~、超なつかしー」

あとの25曲は母の監視と、周りの観客の様子見、バックバンドやコーラスの方を見ながらの妄想で2時間を過ごしました。高校三年生って、ファンの方は歌詞を丸暗記しているんですね。会場全体で歌ってたのを見て、びっくりしました!

コンサートを終えて

わたし:「どうだった?」

母:「全部知っている曲だったから、よかった!」

と最初はよかったんですが、しばらくすると、

母:「あれ、舟木一夫と誰が出てたっけ?」

母:「あれ、ここは××会館じゃなかったっけ?」

3人のコンサートという事を忘れたり、会場をまるで違う場所と勘違いしています(泣)帰りのタクシーも初対面の運転手さんに、何度も同じ質問を繰り返していました。初対面の人は結構普通に対応できるんですけど、今日はだめでしたね。

家に着くと、母はうちわに掛かったビニールをセロテープ止めしてます。うちわがいつまでも汚れないようにするための措置らしいです。

母:「また、舟木一夫が好きになっちゃった!」

「舟木一夫と結婚したらどうしよう~ 」 って若い頃思ってた母。そういうポジティブな妄想は、大歓迎ですよっ!認知症の 「妄想」 がすべてポジティブならば、介護する人もここまで苦労しないと思うんですよね。あのネガティブ妄想は、聞いている方が心折れますよね~

認知症には ”トキメキ”  がいい治療薬になると思ってます。舟木一夫スイッチが再び入ることで、認知症の症状改善につながる事を期待してまーす!

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1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。ものがたり診療所もりおか地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護1)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。2017年より悪性リンパ腫の父も、別拠点で在宅介護中。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!連載:介護ポストセブン(小学館)認知症ONLINE(ウェルクス)、著書:医者は知らない! 認知症介護で倒れないための55の心得 (廣済堂出版)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)