【成年後見制度のデメリット】認知症の人に対する「金銭的・経済的虐待」って?

法務大臣になったら

もし法務大臣になって、成年後見制度の普及を推進することになったら・・・
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漫画ヘルプマン3冊と、以前ご紹介した 「今日から成年後見人になりました」 の計4冊を必読書にします!うちわに本の表紙を印刷して選挙の時に配りますね、絶対。

ちなみに下の写真は、家庭裁判所でもらった成年後見制度のパンフレットです。制度の複雑さの割には分かりやすいんですけど、後見人経験者として言わせてもらえば、より実践的なのはこの4冊です。
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介護漫画ヘルプマン 「認知症編」 の次に、新たに購入した 「成年後見制度編」 。その中で 認知症の人に対する 「金銭的・経済的虐待」 という言葉にささり、記事にしてみました。

認知症の人に対する「金銭的・経済的虐待」とは?

NHK岡山で以前放映された内容がとても分かりやすいので、ご紹介します。まず言葉の定義ですが、

  • 家族などが、日常生活に必要なお金を渡さない、使わせない
  • 年金や預貯金を勝手に使う
  • 財産を無断で売却する

実例として、70歳男性が脳梗塞で入院中に、40歳の娘が1000万円使ってしまって退院後の生活費がなくなったとか、月15万の年金生活者が収入ゼロの息子に年金を使われたあげく、医療費100万円滞納しているという話が紹介されています。

こういう事から守るためにも、成年後見制度の利用を!というのが番組のオチなのですが、介護漫画ヘルプマンはそんな簡単なオチじゃないんですよ。だから成年後見制度の必読書にしたいんです。

「成年後見制度」 が認知症の人の尊厳を奪う!

ヘルプマン20巻の巻末に、由井照二弁護士による 「成年後見制度の光と影」 について語るページがあります。Aさんの例をものすごく要約すると、

  • Aさんは認知症
  • Aさんの息子と同居していたが、仲が悪い
  • Aさんは高齢者用マンションへ移住を希望、数千万円を引き出しに
  • 銀行はAさんの判断能力から、引き出しを断る
  • 銀行は息子に相談。息子はムダ使いといい、結局口座を凍結

この話のオチは、口座を凍結すると後見人を立てないと下ろせないので、第三者に後見人を依頼。でも、財産を守るべく、多額のお金をおろすことを家庭裁判所から認められず、Aさんの希望であった高齢者用マンションへ移住できないというお話です。

ユマニチュードでも認知症の人の尊厳という言葉がよく出ますが、まさか成年後見人が金銭的尊厳を奪うとは・・・財産を悪用する人が多いので、裁判所も金銭管理に厳しくなっている、その結果、認知症の人本人の自由が効かないという影も浮かびあがってます。

今日もしれっと、しれっと。

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2 件のコメント

  • こんにちは。私もヘルプマン全巻を妹から借りて読みました。その中でも、この成年後見制度編が1番記憶に残りました。私の母も妹が後見していたからだと思います。
    後見人が家裁から選ばれると、被後見人及び家族の意向で簡単に変更できませんし、本人の希望が考慮されないことがあるというのは悲しいですね。制度は被後見人を守るためのものですが、財産管理など金銭的なことばかり重視されることなく、ヘルプマンのように心の交流を大切にしてほしいです。介護経験者にとってヘルブマンはあるあると思える現実に即した良書ですが、とくに前半の内容は少しインパクトが強くて、読みのが辛い方もいらっしゃるかもしれませんね。でも、この3冊は私もお勧めです。

  • 薄田さま

    さすがです!ヘルプマンまだ全巻読めておりません・・・

    確かにインパクト強いのもありますよね、漫画の力ってすごいなって思います。
    おっしゃるとおり、心の交流が大切ですよね。特に弁護士さんや司法書士さんが後見人になる場合は、かなり重要なポイントですね。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。ものがたり診療所もりおか地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護1)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。2017年悪性リンパ腫の父も、別拠点で在宅介護したが死去。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!連載:介護ポストセブン(小学館)認知症ONLINE(ウェルクス)、著書:医者は知らない! 認知症介護で倒れないための55の心得 (廣済堂出版)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)