認知症の経過報告(1年と33週・34週間目)17時40分ダイエット

母(71歳)はピック病なので、時刻表通りきっちり行動する(常同行動)が症状としてあったのですが、最近この法則が崩れつつあります。

・朝7時に起きなくなった
・サプリメントであるフェルガードBを飲み忘れることが増えた

そして夕食の時間に関しても、法則が崩れています。

東京から下写真のスカイプWEBカメラで確認していると、17時ぐらいから夕食を食べています。かなり早い夕食ですが、ひとり暮らしだし誰にも迷惑をかけるわけでもないので、これでいいと思っています。

居間のテレビとスカイプWEBカメラ
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わたしが帰省した時も17時だと、さすがにお腹が空いてしまって夜中目が覚めるので、せめて18時30分にしてくれない?とお願いして、これも最初の頃はきっちり守ってくれたのですが、こちらも法則が崩れてます。

結局なんだかんだあって、17時40分に落ち着きました。こんな時間に夕食を食べるので、寝る頃(0時)にはお腹がすいて寝れません。でも、我慢して1週間実家で生活すると、1.5㎏ぐらいは毎回痩せます。

これが17時40分ダイエットの正体ですが、母の生活パターンに合わせるのも苦にならなくなりました。なんかきっちりだったのが崩れるってのも、怖いんですよね・・・何か大きな変化があるんじゃないかって。

2014年通しての認知症の症状について

症状に大きな変化があったかといえば、特にはないです。妄想(取り繕い)が増えているのは、それだけ記憶があいまいになっている頻度が多いということです。これでも進行スピードは遅くなっていると思っています。

どちらかというと、介護者であるわたしの変化が大きいなと思います。今年2月に書いた母の症状を先生に説明するための紙が、今から見ると余裕がない文章になっているんですよね。

あの当時でも余裕があると思っていたんですけど、今読むと余裕がないんですよ。

不思議と1年間ずーっと同じ事を言っている母への免疫がついてしまったので、わたし自身はかなり安定しています。あと電子書籍を執筆しているうちに、心が穏やかになりました。今までやってきたことや考えをまとめているうちに、なんというか落ち着いてしまったんですよね・・・不思議です。

最後にテレビを見ながら、母とのどうでもいいようなやりとりを、2つほどご紹介します。

母:「江頭2:50という人は、時計の2:50っていうことなの?ねぇ、どういう意味?」

どういう意味って・・・ウィキで調べようかと思いましたが、やめました。母はとにかく質問ばかりするんですよね、テレビ見てると。さらに、

母:「ほら、ねぇ、この入れ歯する人、だれだっけ?ほら!」

わたし:「入れ歯?・・・・あ、あぁ さんまのものまねする原口ね。入れ歯じゃなくって、出っ歯でしょ。」

芸人の原口さんをうっすらとでも理解できているので、喜ばしいことなんですけどね。最近、間違った事を自信を持っていうというスキルがめきめき成長してるんですよ・・・


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか