「要介護認定」を受ける時の3つのコツ・ポイントをまとめてみた!

要介護認定

認知症&シャルコー・マリー・トゥース病(難病指定)である70歳の母の要介護認定が、今月行われます。

前回の要介護認定

  1. 約1年前に、要支援1 → 要介護1 へランクアップ
  2. 遠距離&サラリーマン生活で帰省できず、ケアマネさんと母が対応
  3. 市の認定調査員は、「お母様は認知症という感じは受けなかった」 と判断
  4. わたしは東京で、認定調査員に ”電話で” 認知症の症状について訴えた

ということで、実際家族として要介護認定に立ち会うのは今回が初めてです。前回の要介護認定での反省を踏まえ、また介護保険の要支援支援切り離しの動きがあるので、要支援にランクダウンということがないように万全の態勢で臨みます。

要介護認定に向けて 「3つのポイント」 に絞って準備しています。

要介護認定の申請の基本的な流れについては、要介護認定の申請の流れ(LIFULL介護)がよくまとめられていますので、そちらを参考にしてください。それでは3つのポイントについて、解説致します!

ポイント1.まずは要介護認定のシミュレーションをする

”安心介護” という無料サイトで、要介護認定のシミュレーションができちゃいます。会員登録(無料)が必要ですが、質問に答えていくと、予想されるであろう要介護度が表示されます。下記画面がわたしが実際チェックを受けて、出た結果です。母は要介護1なので、わたしの場合は正確にでました。

kaigodo

ポイント2.『認定調査票』 の内容をあらかじめ知っておく

認定調査員にどんな事を聞かれるのか? 知っておくのと、知らないのとでは全然違います。認定調査員は、下記PDFの認定調査票を基にした質問をしてきます。あらかじめ想定問答を考えておくことで、『介護度が低すぎた!』 ということがなくなるはずです。

認定調査票↓(PDFでダウンロード)
http://www.kaigoseido.net/topics/05docu/img/kaigohokenn-ninteityousahyou.pdf

ちなみに、ポイント1で紹介したシミュレーションですが、質問の内容はこの認定調査票とかなり近いです。シミュレーションをやればある程度カバー出来ますが、念には念を入れるため、こちらの書類も熟読して挑みます!

ポイント3.日頃の認知症の症状の記録を準備する

樹木希林さんの認知症のCMで、『先生の前だと、シャンとするんですよ』 というのがありました。うちの母もそうで、前回の要介護認定の時もどうやら、認定調査員さんの前ではシャンとしてしまったようです。今回はわたしがいるので問題ないんですが、日々書きためた認知症の症状を用意します。

認定調査票の中に、”特記事項” という欄があり、いろいろとフリーに書くことができる欄があります。調査票に収まらない場合は、用紙を追加してくださいとも書いてあります。これを利用して、変な判定にならないように準備をします。時間切れで伝えられないことも、こちらでカバーします。

ポイント3は認知症について書きましたが、認知症じゃなくとも常日頃の介護日記はつけておいたほうが、要介護認定の時には役立ちます。

「常日頃、介護で起こっていることを、ウソ偽りなく、そして漏れなく認定調査員に伝える」

これが重要です。症状をオーバーに言うと、認定調査票内でつじつまが合わずにバレてしまうこともあります。”要介護認定は一種のプレゼンテーション” ですよね、限られた時間の中できちんと相手に伝えるべく、前準備をきっちりします。

認定を受けた後にどんなサービスを受けられるかについては、介護保険適用サービスの種類と内容(LIFULL介護)がよくまとまってます。訪問介護、施設介護、通所介護などケアプランの作成へと進みます。

全施設に精通しているわけではないケアマネ

施設・通所での介護を選択した場合、ケアマネから施設の提案があります。提案があっていればいいのですが、合わないケースもあります。わたしはケアマネから提案を受けましたが、結局自分で調べ、実際見学に行きました。

利用者のレベル、どんなレクリエーションをしているかなどをまずは自分が体験し、その後母をお試しで連れて行って今は利用しています。ネットで施設の内部写真も見られるし、口コミも豊富なのでまずは資料請求(無料)して、足を運んでみましょう。

自分の目で必ず確かめることが、とても大切です。

いかがでしたか?要介護認定されないと介護保険サービスが利用できず、介護負担が時間・金銭面ともに増えます。3つのポイントを抑えつつ、認定後のサービスを検討しておきましょう!

今日もしれっと、しれっと。


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

2件のコメント

今回初めて要支援要介護認定受けるものです。
認知症は多分ありません。
腰椎の圧迫骨折がいきなり出て、その後悪化しています。
骨転移の疑いも出ています。
そういった場合はとにかく何ができるできないの時にできたりできなかったりする場合はできないにしてくださいと福祉の方から忠告されました。
基本はそれでよろしいでしょうか。

クニコ ヨシダさま

要介護認定が始まる前に、調査員の方と一度お話しされたほうがいいかと思います。
マニュアルはあるものの、やはり調査員ごとに微妙に違うというか差があるので、そのほうが確実かと思います。

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工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか