認知症の母は要介護2から要介護3になりました

先日の要介護認定の結果が出て、母は要介護2→要介護3になりました。

2017年11月から4年間、要介護2を維持してきましたが、とうとう要介護3へ。これで亡くなった祖母と同じ介護度になり、特別養護老人ホームの利用が可能になります。(現実には入居待機者が多く、入れませんが)

祖母と同じ介護度、同じ認知症であっても、母のほうが10歳若いので、祖母ほど弱ってませんし、おかしいながらも会話はなんとなく成り立ちます。とうとう祖母と同じに介護度になったか……、という落ち込みよりも、介護保険サービスを使える枠が広がった!とプラスに考えています。

捻挫をきっかけに医師から言われたこと

昨年末、母は玄関で転倒し、捻挫をしました。わたしが帰省した年初には、すっかり復活していましたが、途中で捻挫の影響から腰痛がひどくなり、妹が病院へ連れていきました。

医師より今の歩行レベルを維持したいのなら、訪問リハビリの回数を週1回から2回に増やしたほうがいいというアドバイスが、年始早々あったんです。

実はこの病院、わたしが介護する前の母が要支援1だった頃に、訪問リハでお世話になっていました。ところが母が突然、訪問リハを自らキャンセル。理由は作業療法士が男性だったから。ご近所さんに家に男を連れ込んでいると思われたくないという、意味不明な理由からです。

なんじゃそりゃ? って正直思いましたが、それでまた訪問リハビリを嫌がられては困るので、わたしが介護をやるようになってからの訪問リハビリは女性に来て頂くようになりました。

要介護3の結果を受け、ケアプランを見直す

まずケアマネさんと話し合ったのですが、わたしがそれぞれのサービス担当者と直接話したほうが、家の現状をより深く伝えられると思ったし、そのつもりで帰省の予定を組んでました。

なので、訪問リハビリの作業療法士さん、訪問看護の看護師さん、デイサービスの所長さんと話し合って、ヘルパーさんの部分だけケアマネさんにお願いする形をとりました。おそらく3月くらいから、完全な新ケアプランがスタートすると思います。主な変更点としては、

  1. デイサービスは週2回から週3回に増やす
  2. ヘルパーさんの役割を増やして、いよいよ調理系のお手伝いをお願いする
  3. 手すりをさらに1台増やし、ベッドも検討する

デイの回数を増やす件を母に打診したとき、おそらく反対されるだろうと思ってました。するとタイミングが良かったのか、あっさり「いいわよ」と。もう1回質問したら、違う答えになる気がしたので、怖くて聞けません。本人の意思を尊重したことになりますかね??

特別養護老人ホームを初めて意識した

2022年は覚悟の年と、年初の記事に書きました。

転倒して捻挫をし、活動が不活発になって車椅子へ。おそらくこの車椅子を使い始めるときが、施設入所を決断するきっかけになるかも? とケアマネさんと話していて思いました。

今の認知症のレベルでは、自分で車椅子は動かせないと思うのです。それに捻挫や骨折以外に、母にはCMT病という難病があります。若くして車椅子を使っている方もいるので、ここまで車椅子なしでやってこられて、ラッキーだったのかもしれません。

要介護3で特別養護老人ホームを初めて意識したものの、すべてのサービスの方には、在宅でいけるところまでいく!と宣言しましたので、家族の覚悟に協力してもらうことになりました。

認知症かもしれないと思った時期から数えれば10年以上が経過していて、何か医学的に劇的に改善するフェーズでもないです。ここからは環境を整えて、介護で乗り切っていくしかない気がしています。

さあ、いろんな人の力をめっちゃ借りて、頼って、どこまでこの遠距離介護が続けられるのか、チャレンジです!今の遠距離介護のカタチ、コロナさえなければベストなんですよね、母にとっても、自分にとっても。

要介護5の父と、要介護2の母のダブル遠距離介護の時期もありましたから、それに比べればラクなので、何とかなるような気がしてます、たぶん。それにこの態勢がうまく回ると、わたしのカメラによる見守り時間もかなり減ります。

人に頼る分、負荷は減る。だけど、介護度が上がって、心配のタネは増えると言ったところでしょうか?

あくまでわが家の介護の話と前置きしておきますが、誰一人として特別養護老人ホームの入所待ちを勧める方はいませんでした。わたしも同意見でしたので、この態勢でしれっといきます。

音声配信voicyの最新回は、認知症介護における時間稼ぎのお話です↓

今日もしれっと、しれっと。


 


【わたしが書いた最新刊】
近距離、遠距離に関わらず、認知症の親と離れて介護している方や介護が始まるかもしれない方に向けた新ジャンルの介護本です。図表とカラーで分かりやすく仕上げ、本の内容はNHKあさイチなど多くのメディアに取り上げられました。

6件のコメント

くどひろさん、こんにちは。紫波のあまのです(笑)
お母さま、要介護2から3へ上がられたのですね。

>特別養護老人ホームの入所待ちを勧める方はいませんでした。
これまでの流れなど把握しきれていない部分があるかもしれないのですが、ふとなぜなんだろ?と気になりました。
支障ない範囲で教えていただけたら嬉しいです。

紫波のあまさくさん

ちょっと前にpodcast1回目聴きました!

わたしよりも多く施設との関わりを持ってきた介護職の方々から見た特養の姿と、今の母の状態がマッチしていないからだと思います。

もうちょっと母が弱っていたり、認知症が進行していたりすれば選択肢としてあるのかもしれませんが、まだまだ元気な母は特養ではないという感じですね。ふんわりした回答になってますが……。

こんにちは。
はじめて、コメントします。

お母様の施設入所の選択肢の中に、グループホームは考えていらっしゃいませんか。

我が家の義母の主治医は、認知症がかなり進行したり、体の自由がきかなくなってから、施設を検討するよりも、早めにグループホームに入居して第二の我が家を十分楽しんでもらうという選択もあると言われました。
確かに、24時間見守りが在り、料理などの家事を手伝う等の生活の中で活動する事も出来るし、良いのかもと思ったりもします。

シルクさま

コメントありがとうございます!
今のところですが、施設すべて選択肢に入っておらず、在宅介護でいきます。

でもいよいよ在宅が厳しくなったら、グループホームも選択肢のひとつになります。すでに認知症が進行していて、今から新しい環境で生活すると、できていることもできなくなると思うので、そういう意味でも在宅を選択しています。ありがとうございます!

クドヒロさん、こんにちは。
私は、現在要介護1、おそらく近々2に上がるであろう実母と同居しています。
少しづつ、確実に症状が進み、つい強い言葉で責めてしまう自分が嫌になり、「もう無理だ。やっぱり施設入居を考えてもらおう」とケアマネさんに相談し、まだその時じゃないとアドバイスを貰う日々です。
クドヒロさんの、ゆったりと深呼吸するような、お母様への介護の姿勢、見習いたいです。
読むだけで、気持ちが少しほぐれます。

フィンフィンさま

ケアマネさんが、まだその時じゃないって言ってくださるんですね。いいケアマネさんですね。
強い言葉で責めて、自分がイヤになる気持ちはわたしもです。ただ満点の介護は始めからムリだと分かっているので、そんな日もあってもいいと思いながら介護してます。

気持ちが少しほぐれて、よかったです!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。岩手にいる認知症&難病(CMT病)の母(78歳・要介護3)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて10年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。Voicyパーソナリティ『ちょっと気になる?介護のラジオ』。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。
【著書】親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)ムリなくできる親の介護(日本実業出版社)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか