工藤広伸へのマスコミの皆さんの取材が増えている理由は何だろう?

介護 取材 インタビュー

2018年はまだ2月なのに、ボツも含めて4社から介護についての取材を受けた。

本を出版すると直後に取材が増えるのだけど、今年はそれだけが理由ではない。

取材はある日突然、ブログのお問合せ欄に依頼がくる。

取材内容がだいたい送られてくるので、それを読んで問題ない場合のみ取材を受ける。

取材後は書いた原稿を見せてもらって、事実と違うところはチェックして修正をする。

何度かチェックできないことが過去にはあって、思いっきり暗い介護として取り扱われたことも。

取材の流れはだいたいこんな感じで、後日掲載された新聞や雑誌が送られてくることもあればそうでないこともある。

取材のお題は様々で、自著のこと、認知症介護、介護離職、遠距離介護、小室哲哉さんの介護のこと、そして国や介護保険制度に望むことなどなど。

小室さんのことは何度も取材で質問されたので、この影響は大きいと思っている。

介護保険制度についてはもっと勉強したほうがいいのだろうけど、そこはケアマネや介護職の方々のほうが詳しいので、分からなければ、その都度聞けばいいと思っている。

そんなスタンスだし、介護保険制度をどうにかしたい!とかあまり考えていないので、制度や国の質問をされても遠い話のように思えてしまう。

とにかく、2018年は「より」介護に注目が集まる年になると思うし、これからどんどんそういう傾向が強まっていくのだと思う。

まずは母親第一で!

現役介護者、あるいはOBで、地域を変えよう!社会を変えよう!もっと介護者のために!と頑張っている方がたくさんいて、本当に尊敬している。

わたしはそこまで大きな社会貢献という意識はなくて、「結果として」誰かの役に立てばいいという考え。

それでも地味に小さくコトを続けていると、自分の回りの小さな変化がやがて大きな変化になることもある。

それを狙って行動するわけでもなく、まずは目の前の母親をなんとかすることに集中していくつもり。

おとといも、自分の眼鏡がなくなったと電話が来た。

たかちゃん(わたしの義弟)が、わたしの眼鏡必要だって持って行ったのよ!

ひとつ前の記事で「もの探しにはキーファインダー」という話が地味に拡散したが、眼鏡本体につけるわけにはいかないので眼鏡ケースにもつけようかと思っている。

しかし40代のたかちゃんが、まったく度数の合わない、サイズも合わない70代の母の眼鏡を持って行ったという強引なストーリーを自信満々に作り出す母の想像力も大したものだ。

母の記憶の引き出しが減ってきていて、わずかに残っている記憶の引き出しから同じ話を何度も取り出している、そんな感じがする。

そしてこだわりの強さも増してきたから、介護者としての「かわしの技術」も磨かないといけない。

ちょっとずつ認知症の症状の加速を受け入れようと、自分の心の準備を始めては止めを繰り返している。

そりゃ6年目にもなれば、何かしら問題は増えるのは当たり前。

心の準備を始めたり、止めたりを繰り返しているうちに、時間が解決してくれることが多いから、時が経つのを待っているのが今。

まだ確定ではないけど、今年はそんな家族目線の小さなお話を、全国のいろんなところで話す機会が増えそう。

取材も増えたけど、講演のオファーもここ最近グッと増えた。

どうやら医療・介護職の方から介護の話を聞きたい・・・だけではないみたい。

教科書的な話ではない、リアルなほうの話を聞きたいと言われる。

つらい介護の話もあきたので、それ以外という話も頂く。

小室哲哉さん、働き方改革、そして第二次ベビーブーム世代であるわたしの世代が、いよいよ介護を意識する年に突入したということもあるから、取材も講演も増えているんだと思う。

仕事が忙しくなって、遠距離介護がおろそかになってしまわないよう、あまりオーバーペースにならないようにしようと思う。

母の眼鏡は、妹がたまたま家に寄ったときに見つけてくれた。

家の外にある自転車のかごの中に、眼鏡があったそう・・・なぜそこに??

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

2件のコメント

くどひろ 様

今回は叙情的な改行が多くて、疲れているのかぁ〰️(´д`|||)と心配になりました。
介護しているお母様より不健康にならないようにして下さいね(^^)

文中、「つらい介護は…」とありましたが、確かに在宅介護の方は辛いと思いますが、「通い介護」ましてや東京~盛岡のくどひろさんは、結構なストレスがあるはず。たかだか1時間の週三回介護の私もかなりのストレスがあり、介護をはじめてから10キロ程太りました( -。-) =3

終わりの見えない介護、私も日々年を取っていく今日この頃。

でも、自分を育ててくれた母なので、やるしかないな❗️という決意。

変な文でごめんなさいm(__)m

奈都さま

改行を多くしたり、ですます調を使ったり使わなかったりするのは、ブログのリズムが単調にならないようにするためだけなので大丈夫です!

そうですね、わたしもやるしかない!と思ってます。お気遣いうれしいです、ありがとうございます!

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか