プレゼン講演前のトラブル回避のための4つの道具

講師 講演 便利 道具

ありがたいことに、講演会の回数が少しずつ増えてきました。詳細はまだ書けないのですが、年内は北海道1回、神奈川2回、今日以外で盛岡1回を予定していて、加えて東京が1回あるかもしれません。

さて・・・

講演会の機材トラブルが、今まで開催した講演会の半分くらいでありました。その中で一番多いのが、プロジェクターのトラブルです。

理想は、司会の方に「それでは、工藤広伸さんお願いします」と紹介されて、しれっと登場するのが一番スマートです。しかし、そうはいかないケースが多々ありまして、開始10分前まで「わたしが」プロジェクターの接続調整に追われたことがありました。

参加者の皆さんは席に座っていましたから、あの人講師なのに、何やっているんだろ?みたいな。わたしはわたしで、パソコンなしで講演する場合のシミュレーションを急きょ考えるという、なかなかの緊張感でした。

緊急避難的によくあるのが、主催者側が用意してくれたパソコンにデータを移して講演するというものです。使ったことのないパソコンであっても、ある程度のことは分かりますので対応は可能ですが、そのパソコンが調子悪いなんてこともありました。

講演のトラブルは大好物

実はこういうトラブルが大好物でして、トラブルが起きるたびに必要だと思っている道具を購入しております。最終的にはドラえもん状態を目指していて、どこへ行っても道具を出して対応できるようになりたいです。

わたしが実際に購入して、講演で使っている道具をいくつかご紹介します!ちなみに今使っているパソコンは、Surface Laptopの色はバーガンディです。(下の写真)他機種やmacデビューと悩んだのですが、これにして良かったなぁと今は思っています。

Inateck社のフィンガープレゼンター

先日、ある方が使っていたKOKUYOのフィンガープレゼンター「黒曜石」。わたしも同じものを買おうと思ったのですが、充電式ではなく電池だというのが気になり、違うフィンガープレゼンターを購入しました。それがInateck社のフィンガープレゼンターです。

指にはめてボタンを押し、パワポのスライドを進めたり戻ったりすることができます。

この前は、マウスを足モモあたりでクリックして講演する方を見ました。今までのわたしはスマホをリモコンにして、パソコンとBluetoothでつなぎながら、Powerpointを操作していました。

参加される方の年齢が高いこともあるので、スマホをいじると感じ悪い講師に見られます。そこで、「このスマホはリモコンになっています。感じ悪いと思わないでくださいね」という断りを入れてプレゼンしていたのですが、スマホとマイクの両方を持つと重かったりするので、最近はフィンガープレゼンターを使っています。

わたしは左手薬指のところに、指輪のようにはめています。手のひら側に向けながら、親指でカチカチと押してパワポのスライドを先送りしております。10メートルくらい離れていても余裕で反応しますし、充電式です。今一番のお気に入りです。

VGA変換ケーブル、HDMIケーブル

「HDMIケーブルでプロジェクターと接続します」と講演申込ページには書いているのですが、意外とそれができないことも多いです。なので、わたしがVGAケーブルを持参して、プロジェクターとつなぐという方法を取っています。稀に、オスメスが逆転して使えないということもあるので、わたしは最近オスメス変換アダプタも買いました。

格安SIM mineo

講演はできればインターネットとつながっていて欲しいのですが、それが実現しないことも多々あります。そこで格安SIMである「mineo」に、月972円(税込)3GBで契約を結んでいます。講演の際に助かっていますが、新幹線でブログを書くときも、トンネルでも切れないというメリットもあり、かなり便利です。

このMineoとパソコンをつないでいるのが、USBドングルと呼ばれるものです。パソコンとwi-fi接続は当たり前になってきましたが、自分のパソコンをLTE対応のノートパソコンにするには、そういう仕様のパソコンを買うか、このUSBドングルが必要です。LTEなので要は携帯と同じで、どこでもネットにつながります。スピードはそんなに早くないですが、十分です。

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USBメモリ

ここ数年、USBメモリは持参していませんでした。ところがプロジェクターとどうにも相性が悪いとき、自分のデータを主催者PCに移すこともあります。そんなとき、意外と誰もUSBメモリを持っていないことがあって、これも最近購入しました。USB3.0なので、転送速度が早く、パワポのような重いファイルでもスッとコピーが終わります。

わたしの知識として弱いのが、会場にあるスピーカーとどう接続するかということです。HDMIなら音も一緒に移動できるのに、それができない会場がよくあります。プロジェクターとつなげば、会場設置スピーカーから音は出るのだろうか?音響系トラブルもたまにありまして、これはわたしにはどうすることもできません。トークでつなぐのみです。

本当は自分のパソコンでプレゼンをしたほうが、スペックもいいのでキビキビ動きますし、何より慣れているので余計な心配が要りません。できれば人前に立つときは、そういった余計な心配を消しておきたいもの。なので、道具が増えています。

トラブルがあっても、リカバーできる能力をさらに高めて、ご参加いただく方に楽しんでもらいたいと思っております。つなぎトークも、もっと磨かないといけません。

こうやっていろんな道具を揃えている割には、なかなか自分のPCで講演する機会に恵まれません・・・次回こそ、自分のPCで講演がしたい!

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

5件のコメント

本日は盛岡での講演お疲れ様でした。地元ならではの内容で、新宿の時と同じ内容の部分も楽しく感じました。指に持っていたのがフィンガープレゼンターというものだったんですね。スマホ持っていても違和感はありませんが、長時間だとそちらの方が楽そうです。
母は、途中寝ちゃってすみません。そして案の定、内容はあんまり覚えていないようでした(汗)。でも、くどひろさんの人柄は気に入ったようで、参加して良かったと言ってました。
私も、今回の内容(介護者としての男女の違いや歴史)が興味深く感じました。私の周りでも、基本的に介護は男女関係なく配偶者か実の子どもが中心でやっています。多分、現在は元気な義理の両親の介護が発生したら、旦那と義妹がメインに動くことになると思います。
それからMCIも今後ケアマネを通して、SWに相談していきたいと思いました。

ところで、今回の帰省で、母の食器の洗い方が気になりました。汚れが残っているのが若干目につきます。老眼の宿命でしょうか。一人暮らしの高齢者にはよくあることで、あまり気にしない方がよいのかな…。

神奈川での講演会があるということなので、また参加できたらと思っています!ありがとうございました。

みーしえるさま

>本日は盛岡での講演お疲れ様でした。地元ならではの内容で、新宿の時と同じ内容の部分も楽しく感じました。
>指に持っていたのがフィンガープレゼンターというものだったんですね。スマホ持っていても違和感はありませんが、長時間だとそちらの方が楽そうです。

みーしえるさんにはネタバレ的なところもあったと思います。フィンガープレゼンターが途中誤作動して、ちょっと困りました・・・

>母は、途中寝ちゃってすみません。そして案の定、内容はあんまり覚えていないようでした(汗)。でも、くどひろさんの人柄は気に入ったようで、参加して良かったと言ってました。

内容より、人柄が大切なので良かったです!お母様のお肌がとにかくびっくりしました。

>私も、今回の内容(介護者としての男女の違いや歴史)が興味深く感じました。私の周りでも、基本的に介護は男女関係なく配偶者か実の子どもが中心でやっています。
>多分、現在は元気な義理の両親の介護が発生したら、旦那と義妹がメインに動くことになると思います。

このテーマでの講演依頼は少ないのですが、個人的には好きなテーマです。来年も日本のどこかで、男女共同参画の講演ができていれば・・・

>それからMCIも今後ケアマネを通して、SWに相談していきたいと思いました。

知らない人も多いので、最近はこの話を普及させるようにしています。

>ところで、今回の帰省で、母の食器の洗い方が気になりました。汚れが残っているのが若干目につきます。老眼の宿命でしょうか。
>一人暮らしの高齢者にはよくあることで、あまり気にしない方がよいのかな…。

うちは日常ですね。はしは必ずティッシュで1回拭いてから、使ってます。
80歳以上は白内障にほぼ100%なりますので、視野検査もしたほうがいいですよ。老眼もあると思いますが、うちの場合は認知症の要因が強くて雑な洗い方をします。
デイに行っている間に、一斉に洗いものをやり直すこともあります。

>神奈川での講演会があるということなので、また参加できたらと思っています!ありがとうございました。

ちょっと先になります。お時間あるようでしたら、また遊びにいらしてください。被る部分もありますが、毎回アンケート結果を見ながらカスタマイズを加えているのでオチとか話すことが変わります。

詳しいお返事ありがとうござます。洗い残しは「高齢者あるある」のようですね。実は私もコッソリ洗ったことがあります。
今日は、ケアマネと打ち合わせをしたのですが、今回の講演について興味を持ってくれたので、本ブログを紹介しました。「盛岡に住んでいても知らなかった。あとで見てみます」とのことです。読者1人ゲット、かもですよ。
その後、仙北町駅近くのイタリアンで母とランチして、なないろのとびら診療所を覗きに行きました。診療所はお休みで、ことのはきっちんも臨時休業でしたが、スタッフの方と少しお話しできました。母も少し興味を持ってくれたので、また連れて行こうと思っています。
私も明日帰宅します。次の帰省は、さんさの頃で検討中です。

みーしえるさま

お、読者ゲットありがとうございます!盛岡は出身地ではありますが、全国的には人が集まっている地域のほうが読者の方は多いです。

交差点のところのイタリアンですね、わたしも先々月くらいに行きました。

はい。特にコーヒーが私達の好みで、思わずお店の人にどこの豆かを聞いてしまいました!

認知症予防として、適度な運動/人とのコミュニケーション/甘いものを控える、の3点を母と確認してきました。前の2つはデイで何とかなりますが、お菓子やアイス等を止めるのは難しいかも…。

自分の日常に戻ったので、その間に「認知症は接し方で100%変わる!」で認知症についての知識を仕入れたり(「老人の取扱説明書」は読みました。原因が分かると、こちらの心持ちも変わりますね)、次の帰省でやるべき事の洗い出しをします。緊急度が低い遠距離介護はじっくり対応できるので、精神的に楽になりました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか