【認知症特集】報道特集⇒NHKスペシャル⇒あさイチ⇒今でしょ!講座 の感想

ちょっと遅くなりましたが、先週末から続いた 「認知症」 関連番組をすべて見ました!ちょっと違った視点で、感想を書いてみました!

報道特集 「ユマニチュード」

フランス生まれの新しい認知症ケア 「ユマニチュード」 。このブログでも1番の人気記事が 「ユマニチュード」です。寝たきりで暴言を吐いたり、暴力を振るったりする人が1時間も経たずに立ち上がり、にこやかな表情にまで変化するのは、いつ見ても驚きます。

こちらに関しては、創始者でありテレビにもメインで登場していたイヴ・ジネストさんが、2014年2月に上智大学で講演された時のレポートを書いたので、ご興味がある方は見てください。報道特集の内容以上に、細かく書けていると思います。

  【NHKあさイチ放送】新しい認知症ケア 「ユマニチュード」講演会の参加レポート 【NHKあさイチ放送】新しい認知症ケア 「ユマニチュード」講演会の参加レポート

<わたしの注目ポイント>
冒頭で足立さんという認知症の方が紹介され、4年間の変化を映像で見ました。自分で認知症を語っていた方が、言葉がつながらなくなるまでに進行していたのを見て、ブログ右側の本の中にもある法則を思い出しました。

川崎幸クリニック院長 杉山孝博先生は ”認知症の人は、普通の人より2倍から3倍のスピードで老化する” と言っているのですが、映像を見るとこれって当たっているなぁ・・ユマニチュードよりも、そこに注目してしまいました。

NHKスペシャル 認知症行方不明者1万人

放送の翌日、7年ぶりに身元不明の奥様の身元が分かったというニュース話は衝撃でした。その時に下記ツイートをしたのですが、ブログにも再掲載します。

<わたしの注目ポイント>
Nスペで思ったのは、3つあります。1つは警察の無力さ。7年かけて見つけられないのに、NHKが放送したら1日で見つかってしまうって・・・2つ目は報道特集同様、老いのスピードです。保護された時の元気さは、7年の時を経て寝たきりにまでなってしまっていました。やはり認知症の老いのスピードは早いと。

3つ目が行方不明者の情報共有している釧路市の地元FMの話です。素敵な取り組みなのですが、これでもやはり不十分だなって。うちもひとり暮らしなので、何かあった時のために携帯電話を持つ癖をつけさせていますが、携帯を持たない可能性があります。確実なのは、靴にGPSを埋め込めば間違いなく見つけられるよなぁ~と。

NHK あさイチ 認知症予防を目指せ!

NHKスペシャル 「アルツハイマーを食い止めろ」 の回の内容と重なるところがありました。

  NHKスペシャル「アルツハイマー病をくい止めろ!」をさらに補足します! NHKスペシャル「アルツハイマー病をくい止めろ!」をさらに補足します!

<わたしの注目ポイント>
認知症専門医である奥村歩先生が示された ” MCI(軽度認知障害)に気づいたきっかけ” をご紹介します。

1位:同じことを何度も言ったり聞いたりする
2位:人と会う約束をしたことを忘れる
3位:最近の印象的だったはずの出来事を覚えていない
4位:電話で聞いたことを家族に伝えられない
5位:大切なものをなくしたり置き忘れたりする
6位:薬の管理ができなくなった

この中でひとつでも見られたら、注意が必要とのことでした。MCIは認知症一歩手前を指しますが、うちはこれ全部当てはまってます。MCIと診断された後、生活で大切なことのポイントもご紹介します。

くくかか に注意

薬(服薬管理)、車(運転辞めさせる)、金(詐欺に注意)、火事 これだけを気をつければ、そんなに怖い状態じゃないよと先生は言ってました。

林修 今でしょ!講座

ココナッツオイルの本で知った白澤卓二先生がテレビで話しているのを初めてみたのが、わたしの中では新鮮でした。

<わたしの注目ポイント>
アルツハイマー病 初期症状 早期発見チェック というのがありました。

仕事場などから帰宅するまでに時間がかかるようになった
財布に小銭が増えた
同じ質問を何度もする
恋人・もしくは好きな人の不貞を疑うことがよくある
何かにつけて人のせいにすることが多くなった

2つチェックが入ると注意が必要と。この早期発見チェックの中で気になったのが、

社会性がなくなり、思ったことをすぐ口に出す。コントロールが効かなくなる

というところ。うちの母がこれなんですよね・・・また認知症の人を誉めるとドーパミン、エンドルフィンが脳の神経細胞を増やす(進行を遅らせる)、逆に怒るとコルチゾールが出て、神経細胞を殺してしまう(進行を早める)という話も興味深かったです。誉める事をやたらとやってます、我が家は。

さらに ”ときめくことが一番効果がある” と。人でなくても、自然や花を愛することでもいいと。舟木一夫が好きな母なので、部屋に意図的に写真集を飾ったりしているんですが、追っかけするぐらいになってほしいんですけどね・・・


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか