半年前に亡くなった認知症の祖母の手続きはまだ終わってなかったよ

いつものように実家へ帰省し、郵便ポストを開けると母宛てに不思議な1通の封筒がありました。

みなさんもやっている?と思いますが、”やっかいな” 郵便物が来た場合は認知症の母(70歳)に見せる事なく、わたしが処理したり処分したりします。うちで最もやっかいなのが、オリーブオイルのダイレクトメールです。

以前、オリーブオイルを通販で母が購入したのに、知らない請求書が来た!と言って騒ぎになりました。調べてみると、

「自分で注文をだしておきながら、支払をしていなかった」

ということが判明。オリーブオイルの会社には、「ダイレクトメールいらないよ!」 と電話したので、来なくなりました。話を戻して、不思議な1通の封筒は、”生協” さんからのものでした。

何が書いてあったかというと、

「組合員様 死亡脱退申込書送付のご案内」

中身を読んでも、意味不明です。認知症の母に聞いても覚えてないから意味ないよなぁ~と思いつつ、とりあえず聞いてみると、

母:「生協から300円もらえるって、電話が来たよ」

おそらく生協と母との間で会話は交わしたっぽいものの、たぶん内容は間違っていると思い、生協にわたしが直接電話してみました。すると、

生協:「おばあさまは2007年5月に会員となられました。配当金を含めて、1,007円お返し致します。」

わたし:「えっ、会員になってたんですか?」

生協さんと無縁の我が家です。認知症の祖母が生前に ”生協” という言葉を口にしたこともないです。

今回の生協の話は、推測するに、

「認知症で徘徊していた祖母が生協に行き、なんとなく生協の会員になってしまった」

ということです。祖母の成年後見人、銀行&不動産登記相続、葬儀の手配をやって、昨年末はかなり大変でした。今回の生協は簡単なので何の問題もないのですが、亡くなって半年以上経ってから、こういう連絡ってあるんですね・・・

今後も何か来そうで怖いんですが、借金でなければ問題なしです!


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか