「お隣のおうち、入ってみたら思ってたよりせまかった」
これは8月上旬にお隣のおじさんが亡くなり、月末にわたしと一緒に拝みに行ったあとの母の話です。金曜日に行ったのですが、日曜日までの間に30回もこの話を聞かされてウンザリ。
「認知症の人に否定や説得は意味がない!」 心の中で念仏のように日々唱えているわけですが、回数が尋常じゃないのと、いつもよりも間隔が短くって、念仏を唱える前にまた言われるので対応できませんでした。そのうえ、
「ところでお隣には、何しにいったっけ?」
30回リピートしたあとに、こういう事を言うので愕然としましたが、しょうがない!それが認知症だから決して怒らず、香典返しのハガキをスッと差し出して思い出してもらいました。その後、母がこんな事を言いました。
「そういえば、××(わたしの亡くなった兄貴)の時、お隣からいくらもらったっけ?」
スイッチが入るようなところでもないのに、30回の積み重ねでつい言っちゃったんですよね。
「45年も前にいくら渡したかなんて、お隣さんも覚えてるわけないでしょ!」
「当時の3000円と今の3000円じゃ価値が違うんだから、比較しても意味ないでしょ!」
「この前、ばあさんが亡くなった時に頂いた額と同額でお返ししたから!」
ちなみにわたしは怒らない人なので、文章表現よりかなり穏やかめに母には言いました。すると、
「わたしね、手帳のどこかに金額書いておいたはずだ」
心の中では 「このヤロー、45年も前のこと書いてるわけねーだろ!!」って思いながらも、口から出た言葉は、「そうなんだ~」 もちろん書いてないです。最近、取り繕いがひどいです。
ご近所に対しての異様な執着は、?「人生歴」 を紐解くと、症状の原因解明ができる! という記事で書いたのですが、こんな育ち方をしたので、やむを得ない部分があります。
<若い頃の母について>
・今ほど離婚が当たり前じゃない時に、両親が離婚して周りの目が気になった
・離婚もあって今の自宅にたどり着くまでに、9回も引っ越した
・4畳1間で隣の声が丸聞こえな部屋で、テレビの音量を低くしながら見た
縁起でもない言動を繰り返していた母
我が家は5軒に囲まれているのですが、夜になると窓や扉を数cm開けてお隣を覗くことがあります。
「お隣で電気ついてないけど、家出したのかな」
これくらいはかわいいほうで、だんだんエスカレートすると、
「お隣で最近見かけないけど、亡くなったんじゃないかな」
「この前さ、黒い幕張っているのを見かけたから、お葬式じゃないか」
「お向かいさんが直立不動で立っていたから、お見送りをしてたんじゃないか」
この妄想は理由がつかめないんですが、とにかく母はそういう事を言います。そんな事を妄想で言っていたら、本当にお隣のだんなさんが亡くなってしまったので、なんとも言葉がありません・・・
この妄想を99%信じてなくても、1%は可能性あるかな?って思ってしまうんですよね。半年以上もこの妄想を繰り返してきたため、民生委員さんに、
「お隣のおじさんって、まだ生きてますよね?」
「デイサービスに通ってらっしゃってね・・・でも元気よ」
「そうでしたか・・・よかったです」
ネガティブ妄想はやられますね・・・・
現在のお薬の状況
ウインタミンを飲ませず、フェルガードB 1本でしばらく様子を見る事にしました。同じ事を言う時間の間隔が短くなっているんですよね・・・最近は薬物療法よりも非薬物療法で何かないか、考えている最中です!
今回のランチ
居酒屋 寧々家 のランチメニュー 姫 全12品とデザートつきで1390円(税抜)
シャルコー・マリー・トゥース病のリハビリのため、帰省時には必ず1回は外食をしています。家の中ばかりいると歩けなくなってしまうので、リハビリ外食です。リハビリ外食もそろそろ2年になりますが、これはこれでエピソードがあるので今後おまけでご紹介しますね。
コメントを残す