母が受けた認知症テストの点数

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先日、母がものわすれ外来で受けた認知症テスト(長谷川式認知症スケール)の結果は、30点満点で15点と、今までで一番悪い点数でした。

昨年が17点だったので、2点マイナスという結果でしたが、ほぼ予想通りだったのと、昨年も厳しく採点すれば15点だったので、そんなに大きな点数の変動はなかったように思います。

今回も看護師さんが丁寧にテストしてくださる部屋のそばで、母のテストの様子を聞いてました。

アルツハイマー型認知症の方のテスト時の特徴として、言い訳や取り繕い、家族がいるときは回答を振り向いて聞くという「振り向き症候群」などがあります。

母も「緊張している」とか、「いつもなら分かる」といった言い訳を連発してましたし、ある意味いつも通りでした。しかし、自分の年齢の外し幅が8歳もあったので、これは何だろう・・・と思ったら、診察前の待合室が原因でした。

見知らぬおばあさんと母が、待合室で話をしました。そのおばあさんは本を読まれていて、すごく知的な雰囲気でした。わたしは、なんでものわすれ外来にいるのだろうと思っていたのですが、途中から「あれ?」と思うことが起きました。

盛岡は雪が降っていて、2人は雪の話題になりました。母が1分置きに「雪かきは隣との境が難しい」という話を、7回連続で繰り返しました。さすがにそろそろと思って、わたしが母の肩に手を置いてサインを送ったのですが、知的なおばあさんは、母が同じ話を7回繰り返したことに気づいていなかったのです。

そのおばあさんが「昭和10年生まれ」と何度か言ったのですが、ご自身の年齢は言いません。母は認知症のテストでも、計算は得意なので、頭の中で83歳を計算したのかもしれません。その結果を、自分の歳として申告したのかも・・

テスト結果には一喜一憂しない、でも・・・

テストの結果に一喜一憂してもしょうがないというのは分かっているのですが、どこかで母親に期待している部分もあります。

でも、どんなに認知症のお薬やサプリメント、正しい認知症ケアを行ったとしても、最終的には「老化」には勝てません。ある程度は食い止められるかもしれませんが、やはり老いていくものは止められないのです。

だから、わたしは1段下の階段に先に降り、母を待って迎え入れるぐらいの気持ちでないといけないなと思っています。多少、認知症や老いに抗うことはやるにしても、料理はもっとできなくなる、ひとりで暮らせなくなることは、やはり覚悟しておこうといつも思っています。

最後に、認知症テストの結果を公開して終わります。

長谷川式認知症スケールの結果2018

No.質問配点母の答え(正解)2018得点(満点)2017得点(満点)2016得点(満点)設問の意味
1あなたは何歳ですか満年齢ないし呼び年齢 1点
1歳違い 0.5点
83歳(75歳)0(1)0(1)0.5(1)年齢
2ここはどこですか具体的名称 2点
抽象的名称 1点
ものがたり診療所2(2)2(2)2(2)場所の見当識
3今は何月ですか1点0(1)0(1)1(1)日付の見当識
今日は何日ですか1点0(1)0(1)0(1)日付の見当識
今日は何曜日ですか1点0(1)0(1)1(1)日付の見当識
今年は平成何年ですか1点0(1)0(1)0(1)日付の見当識
4これから言う言葉を繰り返してください。「桜、猫、電車」あとでこの三つの言葉を思い出してもらいますからよく覚えておいてください各1点桜、猫3 (3)3 (3)3 (3)言葉の即時記銘
5100-7は、それから7をひくと各1点93、862(2)2(2)2(2)計算
6682を後ろから言ってください。
3529はどうですか
各1点286
2953
1(2)2(2)1(2)数字の逆唱
7先ほど引き算の前に覚えていただいた3つの言葉は何でしたか各2点
(ヒントありで各1点)
電車、いぬ、ぴんくの1(6)2(6)0(6)言葉の遅延再生
8野菜の名前を10個思い出してください。5個0点、6個1点、7個2点、8個3点、9個4点、10個5点だいこん、ねぎ、じゃがいも、はくさい、なす、にんじん、かぼちゃ、きゅうり3(5)5(5)5(5)言語の流暢性
9お見せする5つの品物をよく覚えてください各1点スプーン3(5)1(5)3(5)物品記銘
合計15(30)17(30)18.5(30)

今日もしれっと、しれっと。

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ABOUTこのブログを書いている人

1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。なないろのとびら診療所(岩手県盛岡市)地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護2)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。2017年悪性リンパ腫の父(要介護5)も別拠点で在宅介護したが死去。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!NHKニュース「おはよう日本」でこのブログが紹介されました。連載:介護ポストセブン(小学館)、著書:ムリなくできる親の介護(日本実業出版社)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか