成年後見制度については、知るきっかけ → いきなり裁判所に行って、説明を受ける というところまで、お話してきました。わたしの場合は、司法書士や弁護士に依頼せず自分で全部やりましたので、高いお金をかけたくない人は参考にしてみてください。
今日は裁判所で説明を受けた後、成年後見人としての手続を開始するまで(申立という)の体験記です。
裁判所で説明を受けたんですが、『一般の方は1回で分からない場合が多いので、電話で質問してください』 と言われました。確かに1回では分からず、電話は結構しました。まずは頂いた書類に書いてあるものを、集めるところからスタートです。
必要な書類は下記がすべてです。詳しくは最寄の家庭裁判所で確認をしてください。ここから強烈な眠気が襲ってきますので、眠りたくない人は箇条書きはさらっと見て、下までスキップしてください。
提出書類(本人分→今回は祖母)
- 戸籍謄本 <祖母の住んでいる市役所>
- 住民票 (世帯全部・省略なし) <祖母の住んでいる市役所>
- 本人が登記されていないことの証明書 (最寄りの法務局か東京法務局)
- 診断書 (裁判所から所定の診断書が渡されるので、それに書いてもらう) <かかりつけ医や入院先>
- 不動産に関する資料 (固定資産評価証明書(資産証明書)、不動産登記簿謄本(登記事項証明書)) <市役所と法務局>
- 預貯金に関する資料 (通帳のコピー)
- 保険等に関する資料 (保険証書のコピー)
- 有価証券に関する資料 (株券、国債、投資信託などの取引残高報告書コピー)
- 定期収入に関する資料 (年金証書のコピー、給与明細書のコピー、賃貸借契約書のコピー)
- 負債に関する資料 (借用書、ローン契約書、支払明細書のコピー)
- 支払内容を証明する資料 (入院費用、施設利用の領収書コピー(過去3か月分)、健康保険税通知書、介護保険料通知書、固定資産税通知書、家賃・地代の領収書のコピー)
- これらすべての資料の原本も必要
提出書類(申立人分→今回はわたし)
- 後見開始申立書
- 質問票1,2
- 親族関係図
- 誓約書
- 財産目録・本人の収支予定表
- 同意書 (親族が後見人候補となる人に同意している場合は、親族にサインをもらう)
- 印鑑
申立する時にかかる費用
- 収入印紙 800円 (裁判所の審判手数料)
- 収入印紙 2,600円 (後見登記に使用)
- 郵便切手 3,550円
- 鑑定料 5万円~10万円 (わたしは払いませんでした、たまに本人(祖母)をお医者さんが鑑定する際に医者に支払われるようです)
ここまで見て挫折しそうな人も多いですよね?そんな場合は司法書士や弁護士さんに依頼するのもありだと思います。
わたしはその費用(20万~30万)が惜しいので、有給をもらって仕事を休み、法務局と市役所を1日かけて回って集めました。遠距離介護ですぐ東京へ帰る必要があったので、必死でしたよ。
なんか資料いっぱいですよね? でも大丈夫です、わたしでも最後までたどりついたので、なんとかなりますって。
簡単に言うと、行ったこともない法務局と市役所をぐるぐる回るとだいたい資料は集まります。とりあえず言われた通り資料を集めるところから、成年後見人は始まります。
はじめまして。同じく認知症の両親をみている者です。
後見人は家族が選ばれることが少ないので大変だからと何もせずにしておりました。
特に財産めいたものもなく両親の年金だけでどうにか介護をし続けています。
周りに聞いても通帳などを預かっているし介護関係から銀行に通報などすることもないので銀行の凍結などの心配もないといわれてきてそのままになっていました。
相続やら色々なことを含めてこのまま過していく方がよいのか迷っております。
アドバイス等いただければ幸いです。
ひろしさま
そうですね。いきなり凍結ではなく、例えば介護施設の入居で定期預金の解約をしたいなどで窓口を訪れるとその瞬間に後見制度を勧められます。
今は後見制度以外でも、柔軟に引き出しができる銀行が増えています。
ありがとうございました。
銀行凍結はお金に余裕が無く年金で賄っているものに対しては恐怖でしかありません。
後見人制度などいう面倒な規則があるために困惑しています。
今となっては、このままの状態ですごしていく他ないと思いました。