いよいよ遠距離介護再開!行った3つのコロナ対策

東北新幹線

今日の午後、3か月ぶりに盛岡へ帰ります。

このことをブログで公開するのも、正直どうかな?と思いました。

また、コロナで帰省できない介護者として、メディアの取材依頼が多くきました。報道する素材としてはいいのかもしれませんが、わたしはその先に生活が待っていて、自分を晒すリスクがあります。いくつかはお断りしまして、直近の取材依頼は、この記事に書いてあることをそのままお答えしました。

最近話題になった、岩手に帰ろうとしたけいしさんのツイートです。

お父さんの気持ち、よく分かります。コロナ1号になったその先に何が待っているのか、想像するだけで恐ろしいです。安心して帰ってきてくださいという声をわたしは多く頂きましたが、こういうツイートはどうしても気になります。

不要不急の外出には当たらないはずの介護も、帰省するだけでいろいろな意味で命がけみたいになってます。いろいろな対策を講じ、可能な限りコロナリスクを軽減する努力をしました。

わたしは会社員ではないので、電車にほとんど乗らず、家族以外の誰とも話さない生活です。夜の街にも病院にも行ってないので、東京に居たとしても、感染リスクはかなり低いほうに分類されると思いますが、それでも可能性はゼロではないので、次のような対策をしました。

東北新幹線の便の選び方

東北新幹線は、交通費節約のため各駅停車で3時間ちょっとかかる『やまびこ』号を多用しておりました。

しかし、コロナ禍においては、2時間ちょっとで到着する『はやぶさ』号を利用します。新幹線の中は換気がしっかりされていますし、座席も自分で選んで密は避けられるのですが、それでもあまり長時間は乗りたくないので、『はやぶさ』号を利用します。

ちなみに東北新幹線の車内空気は、下記公式ページのとおり6分~8分で切り替わります。

ビジネスホテル経由で実家へ帰る

母が利用しているすべての介護保険サービスに確認し、帰省してもいいと言われました。なので、まっすぐ実家へ帰ってもいいのですが、やはり無症状感染は気になります。

WHOによれば、潜伏期間の多くは5日から6日とあるので、実家近くのビジネスホテルで念のため5日ほど健康観察をしてから、実家に行くことにしました。ほぼ定価の体温計が珍しく売っていたので、そちらを持って行きます。

世界保健機関(WHO)のQ&Aによれば、現時点の潜伏期間は1-12.5日(多くは5-6日)とされており、また、他のコロナウイルスの情報などから、感染者は14日間の健康状態の観察が推奨されています。

引用元:https://h-crisis.niph.go.jp/?p=134038#Q5

数か月前はこうしたホテルの利用も厳しかったのですが、今は県をまたぐ移動もできます。ビジネスマンや観光客も利用しているので、わたしもそこは乗っかります。

本当は14日泊まるべきなのかもしれませんが、経済的負担が厳しいので、5日にしました。シーツ交換がない宿泊プランを選び、大浴場も使わず、食料調達も1店舗に限定します。河原のお散歩と食料調達以外は、ホテル暮らしです。

さて、ホテルで5日間、何をしようか……。おそらく部屋でウォーキング・デッドを見まくって、読書して、ブログを書く毎日だと思います。

市内の移動は徒歩

盛岡駅から自宅までも、普通ならバスを利用するのですが、ダイエット目的も兼ねてひたすら歩いて帰ります。実家まで、1時間弱はかかるかもです。普通なら絶対歩かない距離ですが、いい運動になりますし、ドラクエウォーク的にもいいので。

3か月ぶりの帰省なので、念には念を入れます。今度は東京へいつ帰るか決めていません。新刊の発売が7月末なので、そのあたりになるかもしれません。

お盆前にはまた帰省しないといけません。今のところは、この方法がベストかもしれません。

今日もしれっと、しれっと。


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2件のコメント

 私は東京の隣県在住ですが、仙台の92才の母の所に3カ月ぶりに行ってきました。新幹線は2列に1人くらい。

 その初日に親族が亡くなったので葬式も行ってきました。母は久しぶりに母の姉の家に泊まって混乱してしまったようで、家に帰ってから私の事、姉と思ったり、姉の娘と思ったり・・ついにはところであなたはどなた?が!!

 コロナの始まる3か月前から急に糖尿病が悪化して、薬を飲み忘れているらしいのでヘルパーさん、デイサービスいかない日は毎日にして服薬はできたのですが、糖尿病はよくならず。糖尿病は認知症を悪化させる、と言いますよね、そのせいなのか。

 急遽、いつかは老人ホームに、が、早急に老人ホームへと動いています。私の遠距離介護もついに来月で終わります。このホームページにはとても助けていただきました。

totoさま

新幹線の情報、ありがとうございます!

環境が急に変わると、やはり混乱しますよね。糖尿病は認知症発症の原因を作りますし、悪化の原因になるという医師も確かにいます。

ブログがお役に立ってよかったです!介護施設に預けたあともやるべきことがありますし、在宅とは違った施設ならではのこともあるので、頑張り過ぎずにでも介護スイッチは少しONにしたままがいいかなとわたしは思います。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか