失禁処理の時間短縮のために介護用防水シーツをいろいろ試してます

わが家で使ってきた失禁対策のための介護用防水シーツについて、ご紹介していきます。

リハパンやオムツを履いてもらえば、ある程度まで失禁は防げます。しかしリハパンの尿の吸収量を超える失禁や、リハパンの履き替えを忘れてノーパンで過ごした結果、想定外の大規模な尿漏れがある日もあって、介護用防水シーツは欠かせません。

最初は繰り返し洗える防水シーツを使っていた

最初は洗濯可能で繰り返し使える、敷布団のお尻付近だけをカバーする小さいサイズの防水シーツを使っていました。表がパイル地で、裏がポリウレタン加工されたものです。ところが母が想定外の動きをするため、お尻付近以外のところの敷布団が尿で汚れるのです。

洗濯可能な小さい防水シーツ

そこで敷布団の四隅をゴムで止めて、全体をカバーする洗濯できる防水シーツに替えました。こちらは長期で使っていたのですが、先日なぜかこの防水シーツを突き抜けて、敷布団が汚れてしまいました。経年劣化していたかもしれません。

こうした洗濯できる防水シーツは速乾性とはいえ、洗濯の手間、干す手間はあります。割高でも使い捨て防水シーツのほうが洗濯の手間が省けるし、時間のないヘルパーさんも助かるでしょう。

前回の14日間の遠距離介護中、11日も防水シーツ交換に追われたこともあって、あまりの多さに使い捨て防水シーツを使う決断をしました。合わせて、リハパンの尿の吸収量を2回→3回→4回と変更していきました。

介護用使い捨て防水シーツの使い道

わが家では敷布団以外で、下記のタイミングで防水シーツを利用します。

  1. リハパンを履き替えてもらうときに、椅子や畳の上に敷いて使う
  2. 居間の座布団をカバーするために使う(座椅子を尿から守るためでもある)
  3. 車の座席シートを守るために使う

最初は3からスタートしたので、ペット用の使い捨て防水シートを購入しました。しかし通販サイトでポイントも考慮して計算すると、1枚あたり約73円。1日に複数回使う日もあって、少々お高い。

機能的には問題なかったのですが、このペット用シーツ(78cm×63cm)では、敷布団全体はカバーできません。

最初に購入したペット用シーツ
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敷布団の利用頻度が最も多いので、アイリスオーヤマの使い捨て防水シーツ大判120cm×90cmを購入しました。こちらもポイントを考慮すると、1枚あたり107円。

敷布団でカバーできる範囲はこれくらい

サイズが大きくなって、コストアップするのはやむを得ません。この防水シーツを居間で使っていた座布団の中にも入れてみましたが、やはりお高い。今度はダフィ吸水シート100枚入り、60cm×60cmを購入しました。こちらは1枚あたり31円とお買い得でした。

椅子の上に敷き、母に座ってもらう

手足が不自由な母がリハパンを履き替えるとき、椅子に座らないと着替えができないのですが、この防水シートの上に座ってもらえば、椅子は汚れません。座布団や座椅子の中にも入れて使うなど、大活躍しています。

使い捨てボックスシーツを探す日々

結局、ペット用シートは使わなくなって、アイリスオーヤマとダフィの防水シーツを愛用しています。ダフィの吸水シートはコスパがいいので、今後も使い続けます。

しかし敷布団のほうは、洗濯タイプのボックスシーツを使うようになりました。というのも、母がお尻付近以外の部分を汚してしまうのと、汚れたリハパンをマットレスの下に毎日隠すからです。ポータブルトイレへの移動の際に敷布団の端に座って、シーツのない場所を汚してしまいます。

ボックスシーツでマットレスと敷布団を丸ごと包みこめば、敷布団の端も汚れません。洗濯タイプは一時的に使っていて、割高でもいいから、使い捨てのボックスシーツを探しています。

急に失禁回数も量も増えだしたので、あらゆる対策を急ピッチで行った結果、だいぶ失禁処理の時間は短縮されましたし、ストレスも減りました。ダフィは今後も使っていくとして、ボックスシーツのほうはいろいろ試していきます。

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今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

2件のコメント

老健で働いています。人員削減のためボックスシーツになりました。でも1日20円のコストアップだそうです。防水シーツのBOX版は欲しいですね。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか