6月はケアプラン通りの遠距離介護であって欲しい!

6月こそ、ケアプランどおりの遠距離介護になって欲しいと思います。

4月5月は、ケアプラン通りにはならない日ばかりでした。すべて母の骨折による見守りが原因で、わたしが遠距離介護の期間を延長して、ヘルパーさんが急きょキャンセルになる。あるいはわたしが帰京して母をひとりにできないので、空いているところにデイを入れるなどの変更が頻繁に起きました。

わたしの見立ても妹も、母は骨折から95%まで回復したと判断しました。先週からは、骨折前の見守りに戻す練習をしています。

骨折前の見守りに戻す練習とは?

まず夜間の人の見守りを止めました。この2か月はわたし、妹、お泊りデイ、この3つのどれかを選択していて、常に母の様子を見る体制をとってきました。これを妹が実家に泊まるのを止めて、お泊りデイの回数も減らしました。

あとはわたしが見守りカメラで見る時間を減らせばいいのですが、今のところは相変わらず3時間、4時間という長さで、ずっと見守りを続けています。ただ以前よりも手を抜くようになっていて、映像はチラチラ見ながらも、仕事をしたりテレビを見たりするようになっています。

こうなってくると母のリハビリというよりも、自分自身のリハビリが必要です。母の転倒シーンがどうしても頭から消えないので、それを消し去るしかありません。

わたしや妹がいないひとりの母の行動は、正直ムダだらけです。夕食を食べ終わっているのに、何度も冷蔵庫を確認したり、手を何度も洗ったり、鍵の確認を何度もしたりして、見ている限りでは認知症としっかり分かる行動です。

ただこれはすべて、母の筋力アップにつながっています。作業療法士さんがやるリハビリより、はるかに強度のあるリハビリを、自分のムダな行動で行っているわけです。筋力アップができれば、転倒のリスクを減らせます。

だから母のムダな行動は止めず、「日常生活、すべてリハビリ」と自分に言い聞かせて、母を見守りカメラで見守っています。

介護費用はどう変わったのか?

骨折によって、介護費用がどう変わったかについてはあるメディアに寄稿したので、そちらが出るまでブログには書きませんが、大きく変化しました。

お泊りデイを利用するようになって、夜間の見守りがない快適さを知ってしまったので、わたしの遠距離介護中以外は、今後も利用することになっています。

介護保険的には限度額いっぱいの利用になっていますが、障害との併用であったり、わたし自身が帰省すると、お泊りデイやヘルパーさんがお休みになるので、今のところ限度額の中で何とかなっています。これは正直驚きましたが、自費のお泊りデイが介護保険のショートステイになったら、即限度額オーバーになります。

2024年に入ってからずっと落ち着かない日々が続いていたので、6月は平穏な日々が戻ってくるといいなと思っています。

今日もしれっと、しれっと。


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか