もしも新しい介護本が来年完成したら、商業出版デビュー10周年を迎えます!

現在、7作目の介護の本を執筆中です。

少しでも時間が空いたらすべて本の執筆に充てるようにしていて、改めて介護と執筆の両立って、本当にハードだなぁと思います。母の失禁処理で執筆が中断しても、しれっと自分の机に戻って便のことを忘れて文章を書き続ける、そんな強さがないと本は完成しません。

もしも2025年に本が上梓されたら10年?

この人インフルエンサーでもないし、SNSでもバズってないのに、なんで本が出せるのだろうって思っている人、いると思うんですよ。というか前に、知らない人にこう絡まれた経験があって、ごもっともとしか言いようがなかったです。

仮に2025年に本が完成したら、2015年の最初の商業出版から10年が経つわけです。毎回これが最後の作品と思いながら、まさか10年も経つとは本当に思っていなかったし、不思議ですよね。

ひょっとしたらご自身の介護経験を本にしてみたいと思っている介護者、あるいは書いてみたけど途中で挫折した介護者に、ちょっとしたコツをお伝えします。そんなこと言える立場ではないのですが、介護家族の著者が増えたらいいなと思っているので。

本の執筆で大切なのは、とにかく書ききることだと言われます。400字詰め原稿用紙で数百枚も書くためには、集中力と体力が必要になります。あと書きたいネタがどれだけ浮かぶか、これも大切です。

わたしは自分の集中力が長く続かないとわかっているので、毎日ちょっとずつ書いています。ポモドーロ・テクニックに近いです。書き始めたら、たとえ文章になっていなくても、頭の中に浮かんだ言葉をそのままキーボードで入力し続けます。

これを何日か続けていると、あとで言葉がつながって文章になっていくから不思議です。とにかく前に進む、よく分からなくても書き続ける、気づくと本の形になっている、そんな感じでこれまで本を書いてきました。

まだまだ介護家族の著者さんは、少ないと思います。これからさらに増えていく他の介護家族のために、自分の介護ノウハウを本で残してみませんか?

今日もしれっと、しれっと。


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか