台湾版「医者は知らない!認知症介護で倒れないための55の心得」発売と台湾読書会開催!

陪伴失智媽媽55則照護筆記 工藤廣伸

わたしの2作目「医者は知らない!認知症介護で倒れないための55の心得」の台湾版が、2018年1月25日にしれっと発売されてました。

わたしは著者なので、そのうち原本が送られてくるはず。でも台湾版Amazonと言われる博客來(ポーカーライ)で、台湾から輸入してみました。生き急いでいるので購入したのですが、送料込みで2,000円くらいで4日でDHLで届きました。

台湾版が翻訳されるまで

ある日、「日本語で」ふつうにググってたら「工藤廣伸」という見慣れない文字が出てきて、これがわたしの名前の繁体字(はんたいじ)という台湾表記であることが分かりました。そして本のタイトルは「陪伴失智媽媽55則照護筆記」・・・読めませんが、今は翻訳をブラウザで簡単にできます。

「失智」が認知症、「媽媽」がお母さんという意味で、「照護」は介護らしいので、「認知症の母と共に生活した55の介護記録」みたいなタイトルなんだと思います。翻訳を担当してくださったのは「游韻馨」さんで、ネットで調べるとらしき人も出てきます。

感謝您的翻譯!(←翻訳頂き、ありがとうございます:google翻訳利用)

定価は300台湾元ですが、台湾は割引制度があるみたいで237台湾元、日本円で865円くらいなので日本の定価と変わりません。そして名人推薦ということで、きっと台湾の著名な介護系の方4名がわたしの本を推薦してくださっています。なんとなく読み取れたのは台湾認知症協会理事長の頼徳仁さん推薦です。ありがたい!

翻訳って時間がかかります

台湾版は、2016年にオファーを受けておりました。2016年といえばわたしの2作目「医者は知らない!認知症介護で倒れないための55の心得」が出た年。お話が来たときは、ヤッターって思いましたよ。現物がないとブログに書けないので、ずっと翻訳完成を待っておりました。忘れた頃にしれっと発売されていて、ネットで偶然見つけました。

日本の介護系著書が、台湾で翻訳されているケースは結構多いです。それだけ台湾では介護ニーズがあるということです。

認知症の人、家族、支援者がひとつのタスキをつないでゴールを目指す、日本のRUN伴(らんとも)は台湾に上陸したこともあるんですよね。2015年以降、台湾も一気に高齢化社会を迎えているそうで、わたしの本も翻訳されるくらいですから、台湾でも認知症や介護に関心のある方が増えているということです。

わたしが日本で今まで出版した本は、電子書籍化されていません。自分で作ったAmazonの電子書籍だけ、今なお発売中です。しかし、台湾版は電子書籍化されました。

台湾で明日、読書会開催!

台湾版エゴサーチをしたら、台湾のネットでわたしの本が記事になっていたり、読書会が開催されることが分かりました。そのホームページがこちら。

誠品信義旗艦店さんという、おしゃれ書店で読書会をやるみたいです。旗艦店って書いてあるから、いわゆるフラッグシップ(=大型店)ですよね、きっと。講演するのは、台湾家族介護者ケア協会事務局長の陳景寧さんで、Facebookのイベントを見たら参加者も結構いるみたいで。

著者ここにいるんで、呼んでよ~ と思ったのですが、とりあえずtwitterやインスタで台湾に向けて発信はしてみようと思います。何もなくとも、前には進む!の精神です。

台湾の人にも、この本が多く読まれることを期待しています。認知症介護という点では、国に関係なく使える部分もたくさんあります。台湾のネット記事で使われた本の話としては、「慣れ」の話と「(わたしが言うところの)3大ロック」の話が載ってました。

数ある認知症介護の本の中で、なぜわたしの本で読書会をやるのか聞いてみたい・・・

非常感謝你拿著我的書與我的閱讀會議(←わたしの書いた本で読書会を開催してくれて、本当にありがとうございます。google翻訳利用)

今日もしれっと、しれっと。


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

2件のコメント

おめでとうございます!活動の成果が表れていますね!
私がたまに通院している東洋医学の先生も、母の一連の件を話した時に、介護問題は中国でも大きくなっている、とおっしゃってました。核家族化、医療の向上、様々な要因があると思いますね。何事も良い面と悪い面が…。
知名度が上がるとネガティブな反応も増えてくるとは予想できますが、くどひろさんの活動に助けられたり励まされたりする方はそれ以上に増えてると思います!(私もそのうちの一人)

最近、母の体調がもとに戻ってきています。昨年は「一生入院していたい」「施設に入りたい」と訴えていた母ですが、今は自由に暮らしたい気持ちが強くなりました。今後は、在宅でのサポート体制を相談員やケアマネと検討します。認知ではないですが(現時点では)高齢なので、一人暮らしが始まったら私も帰省の度に補充作業が必要となりそうです。
蛇足ですが、冬の盛岡は白鳥が見られるという楽しみがあります♪(先々週も見ました!)

みーしえるさま

ありがとうございます!

台湾は日本以上に少子化が進んでいると、先ほどコメントを頂きました。ネガティブな反応はゼロではないですが、きっと介護ということで守られているのだと思います。

お母さま、よかったですね。体制づくりは最初だけ少し大変ですが、軌道に乗ってしまえばこれほど頼りになるものはありません。ぜひ納得のいくまで、ケアプランをケアマネさんと考えてみてください。

2週間前は寒いし雪もいっぱいでしたが、今の盛岡は暖かいし雨も降ってます。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか