7月の遠距離介護終了。母が大事なものを移動するので固定した話

7月の遠距離介護が終わりました。

認知症が重度まで進行しても、キレイ好きは変わらない母。とはいえ、やはりいろいろおかしなことだらけで、ゴミ箱を棚に飾ったり、命綱でもあるルーターを移動しようとしたり、配置を変えるのはいいのですが、わたしが帰省したらいつも元に戻しています。

そういった習慣が母の生活を守るために設置しているものにも、出てしまって……。

手すりを動かすので固定しまくった

亡くなった祖母や父が使ったシャワーチェアを、母の置き型手すりとして使っています。立ち上がりの際に100%使っているのでよかったと思っていたのですが、母がそのシャワーチェアをどこかへ移動してしまうのです。

スペース的にちょうどいいシャワーチェアを手すり代わりに

そこでシャワーチェアを結束バンドで柱に括りつけたのですが、手足が不自由な母の時折みせる馬鹿力でもぎ取られ、シャワーチェアはどこかへ行ってしまいました。そこで再度括り付け直し、他の場所にある置き型手すりも両面テープで床にしっかり接着してきました。

シャワーチェアを結束バンドで巻いて壁に固定

あと母の手の届くところにある見守りカメラももぎ取られそうになっていたので、位置を変えるべくチャレンジしたのですが、コードの長さや見え方の問題でこちらは断念しました。

誤食してしまった石鹸は、新型コロナ感染拡大もあるので本当は台所に置いておきたいのですが、何度も食べようとしたので隠しました。石鹸はなぜか冷蔵庫に片づけ、冷蔵庫に入ると食べ物と思うようで、それで食べちゃうのかもしれません。

100円ショップで石鹸置きを探したのですが欲しいものがなかったので、次回の遠距離介護では新しい石鹸置きにトライするつもりです。マグネットタイプの石鹸置きを外して、冷蔵庫の中に保管されたら故障しそうですよね。

最近の母はわたしの仕事を増やす行動ばかりになっていて、料理ができないからとにかく皿や箸を出しまくります。どんなに認知症が進行しても、頭の中では自分が料理の準備をしている、でも何もできないから、とにかく食器を並べるんですよね。

それでも筋力アップになっているので、あまりにひどい時を除いて、ある程度動いてもらって疲れたところで、わたしが元に戻すを繰り返しています。来月の遠距離介護は、大変そうです。

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか