後期高齢者保険証と介護保険負担割合証を東京の家に転送する手続きが機能した話

今からちょうど1年前、こんな事件がありました。

母が後期高齢者の健康保険証を廃棄したので、再交付をしに盛岡市役所まで足を運びました。

母は委任状が書けないのでどうしたらいいか聞いたら、わたしの身分証明書と認印で再交付が認められたのです。今年も再交付なんてことになったら面倒なので、3か月前に先手を打って転送の手続きをしておきました。

市役所に送付先変更届を提出した

今回の手続きは郵便局の転送届ではなく、盛岡市に後期高齢者医療被保険者関係通知等送付先変更届を提出しました。

なぜ岩手の実家ではなく、東京の息子の家に送るのか理由を記載しなければならないのですが、記載例どおり「本人の書類の管理が困難なため」として、郵送で出しました。

この手続きをした後、医療系書類はすべて東京のわたしの家に届くようになり、8月に新しくなる後期高齢者の保険証もしっかり東京の家に届きました。

同じく提出したもう1つの書類は、介護保険関係書類送付先変更届です。この手続きをしておけば、介護保険負担割合証を母に廃棄されずに済みます。こちらも機能して、東京の家にちゃんと届きました。

後期高齢者保険証と介護保険負担割合証を東京で受け取る

盛岡の実家に届いていた医療、介護系の書類はすべて東京に届いているので、若干邪魔くさいなと思うところもありますが、さすがに保険証を廃棄されると困るのでこのような形になりました。

こういうネタを書くと、認知症介護中の郵便物は郵便局の転送届を使ったらいいといつもコメントを頂きます。今回の記事の方法は許されている正しい手続きなので、お困りの方は活用してみてください。

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

4件のコメント

自分も会計書類などの転送手続きを数ヶ月前に行いました…(神奈川県)
保険証などどこかにしまわれてしまうと後々探すのが大変ですよね…

我が家も市役所の郵便物の転送サービス利用していました。
義実家のある市は手続き1回で市役所からの郵便物全般に対応だったので本当に助かりました。(税金関係とかも有りますし)
保険証は何度窓口に再発行に行ったことか!笑
郵便局の転送サービスも検討したけど期限か何かの事情で断念した記憶があります。
随分前になってしまったなので詳細は忘れましたが。

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工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか