離れて暮らす認知症の親が布団で寝るかコタツで寝るか問題

岩手の実家は、10月くらいからコタツを使っています。認知症の母はエアコンの操作はできませんが、コタツのコードを入れられるのでその点は安心です。

ただ、コタツに入るとなかなか出られなくなるじゃないですか? わたしもそうですが、母も同じで寝室で寝てくれなくて、居間のコタツでそのまま寝てしまうのです。

居間のコタツで寝ると何が問題なのか?

母に居間のコタツで寝られると困る理由は、失禁対策がなされてないからです。

  1. 寝室の布団のそばには、ポータブルトイレが設置してある
  2. 寝室の床はクッションフロアになっているので、失禁の掃除がしやすい
  3. 母が真っ暗にして寝ても、寝室の照明を遠隔操作で夜間に常夜灯に切り替える設定にしてあるので、ポータブルトイレの存在に気づきやすくなる

母はリハパンを履いているので、失禁対策はしています。でも尿漏れがよくあるので、寝室で寝て欲しいわけです。わたしだけでなく、ヘルパーさんも大変になるので。

あとは布団で寝てくれたほうが、母は疲れが取れるので、わたしは寝そうな時間になったら見守りカメラによる声掛けや固定電話で連絡をして、寝室で寝るよう促しています。なので、9割の確率で寝室で寝ているのですが……。

寝室の布団に入った母が起き上がって

この前、一旦布団に入った母がムクッと起き上がって、居間のコタツに移動して寝ていたのです。電話で起こして、寝室に移動してもらおうかと考えましたが止めました。

理由は、ひょっとしたら前日の夜に失禁して、布団が汚れている可能性があったからです。ヘルパーさんがシーツや毛布を交換してくれているはずですが、その日は交換しなかったのかもしれません。

あくまで予測なので、母が急にコタツで寝たくなったのかもしれませんが。これから寒い冬がやってくるので、寝室で寝てもらう連絡が増えていきます。もう春が待ち遠しいです。

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

1件のコメント

こんにちは。くどひろさんにとって、「岩手の冬」は本当に長いですね…色々なご苦労お察しします。
コタツ近辺の失禁対策は全く無いのでしょうか?とはいえ、防水シートを敷く程度かもしれません。でも防水シートの「カサカサ」音で外してしまうかもですが
これからの季節、お母さまが無事寒さを乗り越えられるよう、お祈りしています。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか