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認知症の母が夜間にポータブルトイレを使わなくなって焦った話

母は夜間にポータブルトイレを、1回から2回使用します。

ポータブルトイレは寝室の布団の真横にあって、認知症でトイレの存在が分からなくならないように、母が寝たあとにスマートリモコンで常夜灯をつけたり、トイレに移動したら、人感センサー付きのスポットライトがついて、トイレを照らすようにもしました。

そんな工夫もあって、3年半ほどポータブルトイレを使ってくれたのですが、ここにきて5日間もトイレを使わなかったのです。過去に1度もなかったことで、焦ったわたし。

ちなみに母が夜間にトイレを使っているかどうかをどうやって判断しているかというと、見守りカメラです。動体検知で夜中に何回起きたか、分かる仕組みになっています。

わが家のポータブルトイレ

なぜ母がポータブルトイレを使わなくなったかを考えた

母がポータブルトイレを使わなくなると、布団が失禁で汚れる確率が高まります。シーツやタオルケットなどの洗濯の手間が増え、わたしとヘルパーさんの仕事が増えます。案の定、5日間で洗濯に追われた日がありました。

早速、夜間用の吸収回数の多い尿取りパッドを購入するか、夜間用リハパンにするか、検討を始めました。一方で、母がポータブルトイレを急に使わなくなった理由を考えてみました。

  1. 認知症でポータブルトイレが寝室にあることを忘れてしまった
  2. 夜中に尿意を催しても、布団ですればいいやと思うようになった
  3. 布団からの立ち上がりが難しくなった
  4. ポータブルトイレと反対側を向いて寝るので、トイレに気づかない

おそらく、このあたりが理由だと思います。どうしようどうしようと焦っていたところで、6日目になって、久しぶりにポータブルトイレを使ってくれました。そこからはまた、前と同じように使っています。

ポータブルトイレがあるから、布団での失禁回数が減り、わたしやヘルパーさんの負担が減ります。母には長く、使って欲しい!

もし母がトイレを使わなくなって、しかも遠距離在宅介護が続いていたら、デイサービスのスタッフさんに夜間用のリハパンを履かせてもらって、家に帰してもらうしかないかなと思っています。

今日もしれっと、しれっと。


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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

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