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在宅介護の失禁処理問題を解決する『リンサークリーナー』を購入!使った感想

リンサークリーナー 介護 失禁

3月に大事件がありました、長文です。

この日はヘルパーさんと訪問看護師さんがいらして、最後にデイサービスに行くスケジュールでした。訪問看護は母の便が定期的に出ないので、浣腸をお願いしています。その看護師さんが帰った直後、母は浣腸の余韻でトイレへ。そこで事件が起きました。

リハパンをトイレに詰まらせ大洪水に!

便座に座った母は、リハパンの便の汚れに気づいたのでしょう。いつもならリハパンを持って洗濯カゴに入れるかゴミに捨てるですが、母はトイレの中へ捨てて、水を流してしまったのです。

リハパンはトイレの水を吸収してどんどん膨張、なぜかトイレの水が止まらなくなり、トイレの外まで水が流出し、玄関まで被害が拡大したのです。

デイのスタッフさんが異変に気づき、吸水シートで応急処置してくださいました。看護師さんが帰られて、デイの方が来るまでのわずか10分の間の出来事ですが、カーペット4畳半くらいがトイレの水でビチャビチャになったのです。

トイレの水でカーペットがビチャビチャに

東京に居たわたしにデイの方から電話があって、すぐ岩手の妹に連絡。母はその日お泊りだったので、仕事帰りに妹が下の写真のように対応して、何とか歩けるようにしたのです。

これをやらないと、母はビチャビチャのカーペットの上を平気で歩いて靴下を汚し、汚水が居間や台所まで被害が拡大するので、このような対応になりました。

妹が歩けるようにしてくれた

妹の処置から、2日後。わたしが帰省して、吸水シートにカーペットの水を吸わせつつ、日中は2台の灯油ファンヒーターを最高温度で、夜間は扇風機を一晩中回して、3日かけて何とか乾かしたのです。

3日経ってもカーペットの水は乾かない

妹から提案されたリンサークリーナーとは?

リンサークリーナーで、じゅうたんを掃除したらいいんじゃない?

妹から提案された、リンサークリーナー。初めて聞く名前だったので早速調べてみると、汚れた箇所に水やお湯を吹きかけて汚れを浮かしたあと、水ごと吸引する掃除機のようなもので、ソファやカーペットなど洗えない布製品やシミ抜きなどに有効な家電でした。

最初は「ふーん」と思っていたのですが、途中から「これは在宅介護で、死ぬほど使える家電だ!」と気づき、Amazonで即購入したのです。

わが家には、洗いたくても洗えないものがいっぱいありました。例えば、ふとん。防水シーツでカバーしても、母は妙な場所に尿失禁します。今まではクエン酸をスプレーして、天日干しするしかありませんでした。

しかしリンサークリーナーなら、ふとんを洗浄できます。母が尿で汚した洗えないものはマットレス、座椅子、クッション、座布団などなど、洗いたくても洗えなかったものが山ほどありました。またコタツ布団への食べこぼしもあり、シミ抜きしたいものだらけです。

リンサークリーナーの種類は豊富

リンサークリーナーはハンディタイプ、コードレスタイプ、大容量タイプなどがありますが、カーペットもマットレスも大物なので、大容量タイプにしました。

メーカーも様々で悩みに悩んだのですが、スチームでダニを退治して汚れをうかしたり、消臭したりしつつ、お湯洗浄のほうがよく汚れが落ちそうだったので、それらの機能がすべてついていて、かつ注文時にamazonランキング1位だったYadeaの『R6 Steam』にしました。

お値段は28900円(税込)。スチームやお湯洗いがあったほうがいいと思ったのと、これから死ぬほど使うと思ったので投資しました。機能を減らせば、1万円くらいでも購入できます。

洗剤の投入はNGですが、汚れた布などにアルカリ電解水やクエン酸などをスプレーして、それを吸い込むのはOKです。今まで尿はクエン酸スプレー&天日干しで対応してきましたが、今後はリンサークリーナーを使います。

リンサークリーナー 介護 失禁
購入したリンサークリーナーの外箱
リンサークリーナー本体と付属部品

トイレの水で汚れたカーペットの上にスチームをかけて汚れを浮かし、ダイソーで買ったアルカリ電解水をスプレー、下の写真のとおりカーペットを掃除機のように吸い込みます。

透明カバーなので、水を吸っている様子が分かります

リンサークリーナーでカーペットを水洗いし、吸い込んだ排水がこちら。

リンサークリーナー
左は水、右はリンサークリーナーが吸い取ったカーペットの排水

46年間掃除機のみでカーペットを掃除してきましたから、そりゃ汚いですよね。驚くほど、よく落ちました。なんか気持ちよくて、時間ができたらあと数回掃除してみようと思っています。

こちらはYadeaの公式Youtubeです。文字だとイメージしづらいかもしれないので、75秒ほど動画を見るとリンサークリーナーのすごさ、介護とのイメージを結び付けられると思います。

リンサークリーナーの注意点

大満足でこれから使い倒すつもりですが、注意点もあります。水を吹きかけて掃除機で吸う仕組で、完全に水を吸いきれません。なので、しばらくカーペットが湿っていました。乾かす時間もしっかり考慮しておかないといけません。

あとは畳2畳分くらいの掃除で、水を1回補充しました。クッションや座布団など小物なら1回の水で大丈夫そうですが、マットレス全体とか布団とかカーペットになると、何度も水の補充が必要になります。大容量タイプでこれですから、小さいとすぐに水がなくなると思います。

リンサークリーナーは在宅介護で使える家電の中で、3本の指に入りました。さらに使い倒して、またブログで報告しますね。介護の尿失禁の処理でお悩みの方、オススメです!

今日もしれっと、しれっと。


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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

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