【認知症予防】こんな人は認知症になり、こんな人は認知症にならない!

最近お会いする方、お話する方の年齢が以前とくらべると、平均で30歳は上がっている今日この頃。特に80代過ぎの方と話す機会がとても多くなりました、元気な80代もいれば、病院で寝たきりな80代もいらっしゃいます。

今までほとんどしてこなかった親戚づきあいも、やむを得ずすることにしています。祖母が入院している事、母が認知症である事を伝えるためです。

わたしの叔母(80歳)は、肺がんですがタバコをスパスパ吸っています。足も不自由ですが、いろんな親戚や近所の子供がその家に集まってきて、常に誰かが家にいる状況です。一方で我が家を見ますと、まずは祖母。とにかく人と付き合いたくない人で、家から一歩も外に出ず、常にテレビを見る毎日。母も22年前に父が出て行ってから、祖母と2人暮らしでしたが、その祖母も入院してしまっていまは実質ひとり。

86歳のご近所さんからお見舞いを頂いたんですが、この方も話すと冗談ばかり連発して、会話のキャッチボールがすごいです。結局、こういうことなんだと・・・

 

人と接する機会がどれだけあるか?認知症にとってとても重要!

我が家の祖母、母のような引きこもり系、対しておばさんやご近所さんのような、お友達たくさん系。言わなくても分かると思いますが、お友達たくさん系の方が、しゃきっとしています。80歳を超えてもまだ現役で仕事している人、こういう人もしゃきっとしています。認知症なんて、どこいっちゃったのって感じです。

医学的に証明する何かがないか?ネットで調べていたら、こんなサイトがありました。

一部抜粋しますと、

 

「常に人と関わること」 それが脳内で神経細胞の生成になり、認知症の予防になっているのです。 他者との会話は良い緊張感を持つことができます。 その緊張感が高齢になってからも必要です。むしろ脳の損傷が進んでしまう高齢になってからこそ、脳を守るための必須事項なのです。 ですので「特定の人とだけ」との関わり合いしかしない、というのは効果が弱いです。

結局、外部からの刺激が必要ってことです。家族は効果が弱くとも、それでもひとりよりは全然ましです。ということで、わたしが今気を付けている事をご紹介しますと?

認知症治療のために、わたしがやっていることとは?

祖母の病院へ足を運ぶ、成年後見人の仕事をする、母のケアプランを見直す というのは、どれもわたしが現在やっている遠距離介護です。こういう直接的な介護ではなく、わたしが隔週で実家へ帰る理由の一つに、”話し相手” になるというのがあります。第三者と話していると、いろいろと頭を使うし、気も遣います。そういった環境が、脳にもいいし、認知症にも効果的とわたしは思っています。

医療面はコウノメソッドで対応、介護面は週2回のヘルパーさんで対応、そしてもうひとつ、家族として密接な時間を多く作るというのが、わたしができる認知症治療です。遠距離でひとりでいる母親に何か刺激を!ってことで、話し相手になったり、ごはんを作らせたり、何が効果があるのか、未だ手さぐり状態ではありますが、いろんなこと試してます。

外食にいろいろ連れて行ったりもしてます。ひとりで生活していると、自分が変だということに気づかずに、生活が成り立ってしまう・・・気づくと認知症がさらに進行しているなんてこと、たくさんあります。そうならないように、軽度の認知症である今を大切にしたいなって思います。

でも話し相手になるって、マジ疲れるっす・・・・だから私は1日3時間~5時間ぐらいと決めていて、しかもテレビを見ながら話半分で聞き流すという方法をとってます。ガチでつきあうと、疲れますからね・・・・疲れる時の対処法は、こちらの記事がお薦めです!

 


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

2件のコメント

今頃…ですが、これには納得出来ない。
うちの母は72歳で認知症診断されましたが、診断される直前まで筆耕を兼ねて接客業もしていました。
勤めていた会社の方からお客さんから言われたことを覚えていないので続けてもらうのは無理と伝えられました。

そして明るい性格で回りに人が絶えず、その会社でも経営者の家族にも好かれ、家族の食事会などにただ一人、部外者なのに誘われたり。

毎週休みは旅行や友達と出掛けて捕まらない人でした。

毎朝、家の近くの喫茶店(チェーン店ではなく、昔ながらのお客同士のコミュニケーションが盛ん)でいろんな人と話してから出勤。

会社以外に書道教室も2ヶ所で週一回やっていてそちらの生徒や自分も先生同士のコミュニティにも参加していて、その性格から事有る毎に誘われまくっていました。

チャキチャキと動き、歩くのも早く、料理上手でした。

自宅には友達や近所の人、生徒など、誰かしょっちゅう来ている。

電話も頻繁にかかって次に出掛ける約束をしている…

今、アルツハイマー型と診断されて随分忘れることも多くなりましたが、お喋りで朗らかで相変わらず子どもからお年寄りまで家に来るし、近所のスーパーへ行ってもバイトのレジの子を冗談で笑わせたりしてます。

でも…

遠方から弟が来るという電話の直後に、私が弟から電話あったでしょ?
と聞くと「そうだったかな?はっきりしないけど」

病院から風邪で胃を悪くして胃薬をもらって普段の薬と一緒に飲めるようにして何度も説明したけど「太田胃散欲しい」と。
10回近く胃薬は入っていて必要ないと説明したけれど、結局買ってきていました。

他の人との会話はどうなのか、病気を知らない人もいるのに。
そそっかしいところが昔からあったし、誤魔化すのも上手いからなんとかなっているのかもしれません。

とにかく、人付き合いや出会いの中で生きてるようなタイプでも認知症にはなります。
なりにくいタイプなのにたまたまうちはなったのかもしれませんが、「ならない!」と言い切らないで欲しいです。

一人暮らしの母の自宅、行くとしょっちゅう大小のお客さんの靴が。

そういうイメージです。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか