認知症で「プレタール」を飲んでいる方に、胃がん検診の注意点お知らせします!

今日は、かなり該当する方が絞られるお話です。しかし、こういったものをブログでアップしておくと、ネットで検索する方が必ずいらっしゃるので、記事として残しておきます。

母の健康診断は、2年に1回にしています。乳がんが2年に1回なので、それに合わせるためです。特定検診(身長、体重、血圧、血液、尿)に加え、胃がん、肺がん、大腸がん、子宮頸がん、乳がんの検査を行います。

最初の頃は、病院に連れていくことすら大変だったわけですが、今は割と息子に対する信頼もアップしているおかげで、すんなりと病院へ行ってくれます。

これらの検診の中で最も大変なのが、うちの場合は「胃がん検診」です。以前はX線検査しかなく、バリウムを飲んで台の上でグルグルと回るという検診でした。母の場合、シャルコーマリートゥース病による筋萎縮のため、握力がありません。(右11㎏、左5㎏。これは一般70代女性の半分以下)

前回の検診のときは、台の上を回れないということで、検査が受けられませんでした。しかし、今年から内視鏡検査が加わったおかげで、母も13年ぶりの胃がん検診を受けられることが確定しました。しかし・・・

プレタールを飲んでいる人は、胃カメラを飲めない

早速、検診申し込みのため、病院へ電話をしました。

受付
今、飲んでいらっしゃるお薬はありますか?
くどひろ
プレタールというお薬を飲んでいます、でも脳梗塞ではありません(認知症で使っていると言っても、通じないと思いながら電話してます)
受付
そのお薬を飲んでいる方は、胃カメラを飲めないんです

と言われても、理由がよく分かりません。とりあえず、先生に聞いてみると、それならば一旦お休みしようということになりました。その後、ネットで調べてみると、大阪にあるいのうえ内科さんのサイトにこうありました。

当院では安全な内視鏡検査を心がけています。しかし、皆さんが飲まれているお薬のなかで血液をサラサラにするお薬(抗凝固剤や抗血小板薬など)を飲まれていると、内視鏡の検査の際に組織検査などを行う場合には処置後の出血を伴うことがあります。そのために当院での休薬期間を以下にお示しします。
引用元:http://naika-inoue.com/naisikyoutyuusiyaku.html

消化器内視鏡学会の指針として、プレタールの場合、検査と治療パターンがありますが、最大で3日前から中止。再開は、1日後とありました。上記URLを見たうえで、かかりつけ医に相談してみてください。

そんなに長い期間、お薬を中止するわけではありません。ただ、こういったケースがあるということだけ、情報としてお伝えします。このブログ読んでいる方で、プレタール使っている方いらっしゃいますので。

認知症の人にとって、胃がん検診の最大の難関とは?

2年前の検診のときは、まぁいろいろありました。

閉経はいつだっけ?

息子に何聞いてんだ??これが、一番困った質問でした。その後も、質問票をよく読まずに、「はい」ばかりに○をつけるし、一番大変だったのは、前日の夜です。胃がん検診受ける気マンマンだったので、前日に飲食禁止するために、こんなことしたんです。

017 019

あらゆるところに、貼り紙。絶対に飲食させないようにしました。でも、胃がん検診は受けられず(笑)今年はまた、これやらないといけないなぁ・・・ドタバタ劇をブログネタにできると思って、頑張ります!

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか