漆器をガスで炙ったり、脱臭剤を誤食したり、トイレとお風呂場を間違えたりする認知症の母。常に一緒に居られるわけではない遠距離介護なので、ひとりでも安全に暮らせるよう、都度対策をしてきました。
日常生活においてもお膳立ては必要でしたが、最近はそれだけでは足りなくなっている状況です。
お膳立てだけでは足りない例
例えば、お化粧。前はファンデーションとスポンジと口紅とブラシを台所のテーブルに置いておけば、母が勝手に化粧をしてくれました。わたしは2階へ移動して、自分の髭を剃ったり、髪を整えたりする時間があったのですが、今は近くで母の化粧の様子を最後まで見ています。
例えば、お薬。前は台所に薬の袋を切るはさみと、お薬と、コップを置いておけば、間違いなく飲んでくれました。でも今は薬を服のポケットに入れて忘れたり、引き出しに片づけたり、残薬が家中から出てくるようになったので、手渡しで飲んでもらうようになりました。
皿洗いは、食器用洗剤の誤飲があったので、スポンジで泡立てて1枚だけ皿を泡まみれにしておくところまでやります。そうすると同じように他の皿を洗ってくれるのですが、冷蔵庫の中に皿を片づけたり、テーブルの上に置きっぱなしにしたり、泡が残っていたりします。
仕事の時間のやりくりも変えた
お膳立てのあとの見守りも必要になると、すきま時間の活用が難しくなります。なので母が寝ている早朝、寝たあとの時間に仕事をするなどのやりくりが必要になっています。
とはいえ誤飲対策はほぼ終わっているので、日常生活の見守りさえ終わればあとは自分の時間を一応作れます。認知症の進行に応じて、自分の生活や仕事も変化させていかないとですね。
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