認知症の母に『ツナグケア保湿ローション』を使い始めた理由と感想

最近、母の保湿のためのローションを牛乳石鹸さんの『ツナグケア 保湿ローション(顔・からだ用 500ml』(amazonでは1320円)に切り替えました。その理由と使ってみた感想です。

ローションを誤飲するかもしれない

ローションを替えたきっかけは、食器用洗剤の誤飲です。

小林製薬の『さいき』というローションを使い続けていたのですが、食器用洗剤と同じく、ふたを開けて小さな穴からローションが出てくるタイプの容器です。

洗剤を飲んでしまうくらいなので、このローションもひょっとしたら飲んでしまうのでは? と心配になりました。また最近は白内障の手術後で目薬を打つ機会も多いので、母自ら点眼してしまうのでは? とも思うようになりました。

誤飲を防ぐための工夫は、容器をポンプ式にすればふたを開けて飲みません。なので最初は今まで使っていたローションを、ダイソーのポンプ式ボトルに入れ替えればいいかと思ってました。食器用洗剤はその方式でやっています。

ところが今まで使っていたローションを再発注しようとしたところ、見当たりません。どうやら終売し、サイズダウンしたようです。それで新しい保湿ローション探しが始まりました。

ローションと一目で分かる

もう1つの条件として、ボトルの表記が分かりやすければ、母が誤飲したり他の用途に使ったりすることはないと考えました。それでネットで探していたところ見つけたのが、牛乳石鹸さんの『ツナグケア保湿ローション』でした。

ハンドソープと食器用洗剤の違いが分からない母なので、ハンドソープは使わずにあえて昔ながらの牛乳石鹸を台所に置いています。牛乳石鹸はなじみがあり、さらに商品開発プロセスに惹かれての購入でした。

ツナグケアとは?

牛乳石鹸のツナグケアブランドは、介護スタッフとシニア世代のモニターとの共同開発で、高齢者介護施設向けと書いてあります。介護スタッフの作業性、安全性、快適性を考えた商品開発です。

これならうちの母にも合いそうだということで、すぐ手に入れようと近所のドラッグストアを探しまわってみたのですが、見つかりません。わたしはamazonで購入しました。

石鹸の香りもよく、家に来た訪問看護師さんもこれいいかもといって、写真を撮っていかれたほどです。商品の詳細は、ちょっと上のリンクをたどってホームページを見て欲しいです。

ここまではよかったのですが、1つだけデメリットが。1回ポンプを押すと、ローションが大量に出てしまうのです。それを顔に塗ると量が多すぎてベタつくので、体にも塗らないといけません。

わたしが使うなら学習して次回から量を調整できますが、認知症の母は毎回ドバっと出してしまいます。ただ手が不自由なので、力が入らずあまり出ない日もあります。後者に期待する変な運用になっていますが、誤飲はないので安心しています。

ポンプをロックするものがあれば、量の調整ができるかもしれませんね。探してみようかな。

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4件のコメント

いつも楽しみに拝見しています。
近い将来遠距離介護が必要になると思われるので、今から勉強のために読ませていただいています。
ポンプ式のボトルは、プッシュするところの下のパイプ部分に輪ゴムを巻いて、出る量を調節出来ますよ。
以前、障害児の放課後デイサービスで働いていた時に洗面所のハンドソープをこの方法で調節していました。
子どもたちが手を洗う時に出過ぎてなかなか洗い流せなかったり、たくさん出た泡で遊んでしまうんです。
もしかすると、ローションの油分でゴムが脆くなるかもしれませんが、細いビニールホース等をパイプに着けるとかして、必要以上にプッシュできないようにすればいいのかも。

我が家ではシャンプーなどを節約する為にポンプのストロー部分に輪ゴムを数本グルグルと巻き付けてワンプッシュの量を減らしていますが、如何でしょう。

成田さま

確かにその手がありますよね! なんで思いつかなかったんだろう。
今度帰省したとき、早速やります。ありがとうございます!

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか