認知症の母のトイレのある行動に青ざめ、すぐ行った対策

わが家は、トイレの前に見守りカメラを設置しています。きっかけは、母がリハパンや尿取りパッドをトイレに流してしまうから。トイレに入っている時間やトイレから出てきた母の映像を見て、怪しい動きがあったらヘルパーさんに連絡して、見てもらうようにしています。

トイレが詰まって大洪水になったあと

トイレの中の様子は分かりませんが、トイレの扉が開いたときだけ中の様子が確認できます。主にトイレに入る前と、終わって出るときです。先日、母のある行動が映像に映って青ざめ、東京にいたわたしは慌ててしまい、この前実家に帰ったときにすぐ対策しました。

母が便座を上げてしまった!

青ざめた行動とは、認知症の母がトイレに入ったときにふたと一緒に便座も上げてしまったのです。その映像を見守りカメラで確認したときにはもう、母はトイレの扉を閉めてしまいました。

くどひろ

頼むから、便座を下げて用足してくれ~ 頼む!

母のお尻がトイレにはまって、動けなくなる可能性もあります。岩手の妹は仕事中、こんな時でも訪問看護? いやケアマネさんに相談か? 最悪の状況しか、思いつきません。

しかも最近、母が洗濯カゴにお尻を入れて便をした実績もあります。洗濯カゴが小さかったので、お尻がすっぽり入ることはなかったのですが、洋式トイレならお尻は余裕で入るし、母のお尻はビチョビチョになって、動けなくなります。

どうしよう、どうしよう。東京にいたわたしは、見守りカメラの映像で見守るしかありません。

しばらくすると、

「カチャ」

という音とともに、母がトイレから出てきました。危なかった!ちゃんと便座を降ろしてくれたことにホッとしつつ、今度帰省したら絶対対策すると決めて、その日は終わりました。

わたしが行った便座の対策

わたしが行った対策は、このブログではおなじみのベビーガードです。

わが家では冷蔵庫の野菜室や冷蔵室(食材を全部出して腐らせるため)、洗濯機(洗濯ができていた頃、リハパンを洗って吸水ポリマーまみれにした)、台所の流しの下(包丁が入っている)などで使っています。

今回は便座と便器を、下の写真のとおりベビーガードでつなぎました。

便座と便器をベビーガードでつなぐ

若干ふたの閉まりが悪くなりましたが、使えています。まさかこんな対策が必要になるとは思っていなかったのですが、洗濯カゴの騒ぎを経験していたので、アンテナがピンと立って対策できました。

この介護ブログで、何回もご紹介しているベビーガード。介護者の皆さんから「うちも使ってます~」みたいな声はあまり頂かないものの、静かに売れていることはブログで追跡できるので驚きです。在宅介護で困っている方、意外といるのかも。

わが家で使っている2代目ベビーガードはこちら、強度も強く今のところはがれていません。

今日もしれっと、しれっと。


にほんブログ村 介護ブログへ


【わたしが書いた最新刊】
「老いた親の様子に「アレ?」」と思ったら」(PHP研究所)

これから親の介護が始まるかもしれないと不安に感じている人に向けた入門書です。目次や本の内容はAmazonに掲載されています。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(82歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

【音声配信Voicyパーソナリティ】
ちょっと気になる?介護のラジオ