これを読むと介護の仕事に 「転職・就職」 したくなる12の事実

介護サービス業職業イメージ調査2014

株式会社リクルートキャリアが調査した?「介護サービス業職業イメージ調査2014」

全国の学生・社会人(15歳~64歳)、約2500人に調査した ”介護のお仕事に対するイメージ調査” の中で、「介護サービス業の仕事の事実12個」を伝えたところ、男女、学生・社会人、世代 すべての属性で、「転職・就職する可能性がある」 の割合が増えました。

介護サービス業って何だ?と最初思いましたが、介護施設や居宅サービスなど普通に介護サービスだなと思うもの全般ですね。体力、精神的にきつい、低賃金と言われる介護業界は結果にそのまま出ていて、83.6%の人が 「介護業界への転職や就職を想像できない」 という結果です。

その想像できないを想像できるに変えた、12個の事実のお話です!

何を伝えたら、転職・就職したい割合が増えたのか?

1.1年以内の離職率10%未満の企業が約6割を占めること

離職率はいろんな計算方法があるので比較が難しいのですが、厚生労働省の雇用動向調査で2013年が14.7%平均。介護業界の離職率は平均を下回ってます。意外と離職する人少ない業界なんだ~ってなりますね。そこよりもそういった企業が、6割占めるのがすごいですよね。

2.業界全体の離職率は産業全体と大きく変わらないこと

介護業界だけが突出して離職率が高いと思いがちですが、確かに全体と比較しても差はないですね。

3.介護業界の50%の企業が残業がないこと

ヘルパーさんの事務所が家の近くにありますが、確かに夜遅くまで電気ついてないです。利用者の時間が決まっているからですかね?

4.介護事業者も普通の会社組織(人事、総務、営業、企画など)があること

わたしはこれを聞いてがっかりしました。サラリーマンみたいに部門間調整とかあるんですよね、あれ嫌いだったなぁ~

5.介護技術が発達してきたため、腰などを痛めずに生涯働ける環境になっていること

ロボット技術のことでしょうか?サイバーダインや菊池製作所は、株式市場では話題になっていますよね。

6.自動車、化粧品、食品、鉄道、運輸、教育などの大手企業が高齢者向けビジネスに参入していること

ビジネスチャンスが介護の世界にはあって、成長産業のひとつであることは間違いありません。国は ”成熟産業から成長産業へ人材をシフトさせる” と言ってますが、その成長産業には介護が含まれます。(他はエネルギー、農林水産業、観光)

7.現場職だけではなく、マネジメントや介護にかかわる様々なポスト、グローバル展開する等、様々な選択肢があること

やはりずっと同じ立場だと、いやなんでしょうね。偉くなりたい、違うポジションがいいと思うのが普通なのかも・・・わたしはマネージャーとかやってましたが、チームビルディングは本当に大変でした。もしサラリーマンに戻るなら、一兵卒希望です(笑)

8.技術さえあれば起業できるため、初期投資が必要なく、マンションの一室からでも起業することが可能な業界であること

初期投資が少ないのはいいですよね、介護業界で起業する・・・介護タクシーで起業している人と話したことがあるのと、つめ専門店を保健師さんがオープンしてお世話になったケースは知ってます。

9.資格の有無にかかわらず、未経験からでもスタートできる職種であること

ケアマネさんのコミュニティを運営しているカイゴジョブさんをよく見るのですが、意外と資格を持ってないとだめな職種って多いですよね。未経験から介護職員初任者研修を受けてステップアップという意味でしょうか?

10.介護業界に新たに転職した方のうち、約60%の方が介護業界以外の業界からの転職であること

6割も異業種転職を受け入れる業界って、他にはないですよね。同業種採用がよいと思われる風潮がありますが、意外と発想や視野が同じになってしまいがちです、経験上・・・

11.介護職員の約3割が34歳以下の方々であること

逆に考えれば、7割の人が35歳以上ということですよね。介護業界には、「35歳転職限界説」はないってことですね。

12.過去2年度、介護業界の有効求人倍率は1.8倍を超え、全体平均の2倍以上であること

2014年8月の最新有効求人倍率は1.10倍ですから、この数字は脅威です。これはだいたい想像がつく事実ですよね。

13.4%も数字がアップしたとはいえ、この12の事実を聞いても実は70.2%の人が 「介護業界への転職や就職を想像できない」 という見方もあります。当事者にならないと、介護の世界って関わりのないものなので想像すらしませんからね。


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか