【認知症の訪問販売対策】「どこでもドアホン」を設置した2つの理由と驚きの機能とは?

どこでもドアホン

パナソニックのどこでもドアホン

綾瀬はるかさんがCMやってた、パナソニックのどこでもドアホン(品番:VL-SVD501KL)を設置しました。

この「どこでもドアホン」が認知症介護的に優れているのは、ずばり来訪者の動画での録画機能です。SDメモリーカードに録画でき、1件30秒目安で4GBならば255件も録画できます。なぜ認知症介護の便利グッズになるのか? 2つの理由と、驚きの機能をご紹介します!

防犯やセキュリティ目的でメーカーも開発したと思いますが、わたしから見れば認知症介護用の商品ですよ、これは。

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Nationalと書いた40年以上前のドアベル

理由1:訪問者を介護家族が知っておきたいから

認知症の母と話していると、妄想なのか真実なのかさっぱり分かりません。先日も、

「お父さん(24年間別居中のだんなのこと)が突然帰ってきて、びっくりしたよ!」
「親戚のおばさんが、お菓子持ってきたよ」

父は妄想と分かりますが、親戚のおばさんは来た可能性もあり微妙です。お盆でお金をもらった時などはお返しのとき、香典袋が残っていれば対応できますが、捨てられるとどうにもなりません。

来訪者の録画を母に見せて、説得するための購入ではありません。でも、あまりに妄想がしつこい時もよくあるので、その際は秘密兵器になります。

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新しく設置したドアベル部分

うおっ!カメラがついて、玄関周りがおしゃれになりました!

理由2:怪しい訪問販売対策

昨年、母が牛乳配達の契約をしてしまった事件がありました。

生命保険を何も考えずに更新しそうになった事もありました。今後認知症が進行していけば、こういったリスクは増えていきます。

自動録画をしておくと、どこの誰が来たか確認できるのであとで対策もしやすくなります。今わたしがやっている対策は、来訪者が来たらわたしがわざと母の後ろに立つという方法です。

「このうちは、高齢者の独居じゃないぞ!息子住んでるぞ!」

とアピールするためです。平日昼に40代男が出ていくと、来訪者が逆にびっくりしますよね。ドアホン以上のインパクトかも??

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室内親機の写真

液晶タッチパネルでかっこいい!

こんな事も出来るパナソニックの「どこでもドアホン」

わが家のモデルの1ランク上には、外出先に静止画をメール転送する機能もあります。

誰が来たかをメールに画像(写真)添付で、自動で送られてくるってすごいです。同居してない家族には便利ですが、わたしはそこまでチェックする気はないので、メール機能なしのタイプを購入してます。

スマホにアプリをインストールすれば、無線LANでスマホで来客応対もできます。(綾瀬はるかさんのCM動画がこれ)また、留守中の来訪者も自動録画してくれます。不在の時に誰が来たかを確認できます、これもいい機能。

ボイスチェンジ機能といって、女性の声を男性のような低い声に変えて応対もできます。セキュリティ対策ですが、うちは使いません。

徘徊対策もできます。窓(ドア)センサー機能は、その窓(ドア)が開いたことを検知すると音と画面表示でお知らせしてくれて、上記メール機能も使えるので、玄関開けて出てったな!って分かります。

ちなみにテレビドアホンを設置しても、母は

「は~い!」

と言って、直接玄関に行っちゃいます。ドアホンの意味がないと思うかもしれませんが、それも想定済みで録画さえできればいいので問題ないです。認知症便利グッズと十分言える商品です!

今日もしれっと、しれっと。


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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか